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フィリピントヨタ環境対策も推進、18年のCO2排出10%減少

2019年10月5日

生産台数26%減少で生産1台当たり排出量は増加

 
環境を経営の最重要課題のひとつと位置付け、CO2排出ゼロにとどまらず環境へのプラスを目指すトヨタグループの一員として、トヨタ自動車のフィリピン拠点であるトヨタモーター・フィリピン(TMP)もクルマの製造時におけるCO2排出量ゼロを目指す「工場CO2ゼロチャレンジ」など環境マネジメントを強化している。

 TMP製造工場は環境保全を最優先にデザインされており、太陽光発電システムの導入なども積極的に進められている。TMPサステナビリティレポートによると、下表のとおり、エネルギーや水の消費量が減少傾向を辿っている。2018年には電力消費量が前年比(以下同様)11%減少、軽油消費量は14%減少、LPG消費量は6%減少、水使用量は9%減少した。また、CO2排出量は10%減の約1万4千トンとなった。

 ただし、2018年は、車両税改正(大半の車種は増税)の影響で、フィリピン自動車業界全体の四輪車販売、生産台数が大幅減少した。その結果、TMPの生産一台当たりのCO2排出量は20%増の0.3トンへと増加したが、生産台数の大幅減少という一時的要因であり、2016年は11%減、2017年は6%減と急ピッチで削減されてきていた。

 ちなみに、TMPの2018年の生産台数は25.6%減の4万6,117台であった。そのうち、小型セダンのヴィオスが28.5%減の2万7,175台、多目的車のイノーバが20.9%減の1万8,942台であった。

 TMPは、ハイブリッド車(HV)の啓蒙・普及やそれによる環境保全啓蒙活動を加速化している。2009年央にはフィリピン初となるHV「プリウス」を発売した。すなわち、プリウス発売10周年を迎えたのである。2012年1月には「プリウスC(日本名:アクア)」を発売した。レクサス車販売会社であるレクサス・マニラもHVを投入している。そして、電気代が高く充電ステーションの整備が進んでいないフィリピンでは、エコカー普及においては、HVが現実的な選択肢と考えられるなどと訴えている。

 フィリピンでは本格的なエコカー優遇法案未成立などにより、HVなどエコカーは普通車に比べかなりの割高感を感じさせる販売価格の設定を余儀なくされている。プリウスの販売価格は220万ペソ(約480万円)で、現時点で販売台数は限定的なものとなっている。ちなみに、2018年のTMCのHV販売台数は16.7%増の105台であったとのことである。本格的なエコカー優遇法案などの成立が待たれるところである。

 
 
トヨタモーター・フィリピンのエネルギーなどの月間平均消費量推移
項目 2015 2016 2017 2018 18年変化率
電力消費量(kWh) 1,941,311 1,911,226 2,002.135 1,781,691 -11%
LPG消費量(キログラム) 47,856 54,205 58,166 54,841 -6%
軽油消費量(リットル) 22,620 20,511 27,030 23,289 -14%
水消費量(立米) N.A. 16,533 17,017 15,575 -9%
 
(出所:TMPサステナビリティレポートなどより作成)
 
トヨタモーター・フィリピンの生産1台当たりのエネルギー等消費量・CO2排気量推移
項目 2015 2016 2017 2018 18年変化率
電力消費量(kWh) 477.75 416.77 387.80 463.70 +20%
LPG消費量(キログラム) 11.79 11.82 11.27 14.27 +27%
軽油消費量(リットル) 5.51 4.84 5.24 6.06 +16%
水消費量(立米) 4.40 3.61 3.30 4.05 +8%
CO2排出量(トン) 0.30 0.27 0.25 0.30 +20%
VOC排出量(グラム/平米) 50.55 45.91 43.99 47.86 +9%

 

(出所:TMPサステナビリティレポートなどより作成)
 

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