フィリピンが歓喜に沸いた、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判の判決。
オランダ・ハーグの仲裁裁判所は、フィリピン政府が3年前に申し立てた南シナ海に関する主張をほぼ認めました。
(写真)南シナ海をフィリピンでは西フィリピン海と呼びます。 画像出典:dzrhnews.com
ではこの南シナ海問題で、フィリピンは何を訴えていたのでしょうか?
大まかにまとめると、一番注目されていた“中国が主張する九段線は根拠がなく無効”という主張。そして、中国が造ったミスチーフ礁、セカンド・トーマス礁などの人工島は、海洋権益が認められない低潮高地であるということ。ジョンソン礁、クアテロン礁などの人工島も排他的経済水域や大陸棚には認めらないといった内容です。
判決結果に対する一般フィリピン人のコメント:
「あなたたちはフィリピン人漁師に嫌がらせをし、サンゴ礁を破壊し海洋資源を奪いました。」
「勝利は私たちに!」
「フィリピンおめでとう」
「私たちの主張が通ったのは、今までになく最高の気分です。」
「誰に感謝するべき?多くの人は前政権と答えるだろうけど、新大統領のドゥテルテがもたらしたと思わない?」
「今後どうなるのか心配」
といった様々な声が、#CHexit(チェグジット)のハッシュタグとともにツイートされました。
#CHexitは、南シナ海から中国追放を意味する造語だそうです。
中国は反発、フィリピンの新大統領のドゥテルテ氏は、南シナ海問題に対して中国にどう対処するのか今後が気になります。
<南シナ海問題の背景>
南シナ海は、中国、台湾、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシアなどに囲まれた海域です。天然ガスや石油などの天然資源が豊富に眠るとされ、各国が領有権を主張しています。そこで、東南アジア諸国連合と中国は2002年に、関係国の行動宣言を結びました。しかし、その後中国は独自に設定した“9段線”と呼ばれるラインにより、南シナ海ほぼ全域の管轄権を主張し、問題となっています。
pca-cpa.org; Inquirer; Rappler;Rappler, ABS-CBN News
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