2017年5月30日
総合建設コンサルタントの長大(本社:東京都中央区)は、2011年よりこれまで、フィリピン共和国のミンダナオ島北東部に位置するブトゥアン市を含む周辺地域で、同市に本社を置くエクイパルコ・コンストラクション社及びツインピーク・ハイドロ・リソーシス社と共に、雇用創出、賃金上昇を目的に様々な事業を通して地域開発に貢献すべく取り組みを進めてきた。
国連・欧州経済委員会(UNECE)は、日本とフィリピンの企業が、インフラ開発から農林水産業、そして工業団地の開発まで3つのステップを踏みながら、民間主導による複数のPPP事業を通じて、地域開発に向けて取り組む点を高く評価、この「フィリピン、地域開発、ブトゥアン市地域開発プログラム」を、世界から集めたベスト・プラクティスの10事業の1つに選定した。ブトゥアン市の事例は、東南アジアから選定された唯一の事業になる。
長大は、UNECEが、5月9日~11日の3日間にわたって、香港城市大学で開催した国際PPPフォーラムに参加、10日に設けられた「ピープル・ファースト(人間第一)のPPPケーススタディ」(People First PPP Case Studies)のセッションで、加藤聡マニラ事務所長が、東洋大学のサム田渕教授と共に登壇し、これまでの現地での取り組みについて発表をしている。
まず長大は、ミンダナオ島最大のゼネコンであるエクイパルコ社、ツインピーク社、ハイドロリソース社の現地企業3社と共に、ミンダナオ島北東部で3つの水力発電事業−「アシガ川小水力発電事業」、「タギボ川小水力発電事業」、「ワワ川小水力発電事業−の開発を進めている。
2015年には、バイオマスパワーコンサルタント(BPC)、大宮製作所、コントロール・ユニオン・シンガポール支店(CUS)と共に、エクイパルコ社及びツインピーク社と、ミンダナオ島北アグサン州及びブトゥアン市周辺において、バイオマス発電事業に共同で取り組むことで合意した。