CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワーアジア・パシフィックは8月31日に、シンガポールにおいて、2017年フィリピン新車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。
この調査は、フィリピンにおける新車購入時から2~6カ月経過した車の所有者を対象に、新車の販売プロセスに関する顧客満足度を調べるものである。17回目となる今回の調査は2016年8月から2017年4月に新車を購入した消費者を対象に、2017年2月~6月にかけて実施されたもので1,650人から回答を得た。
2017年のフィリピンの自動車セールスの総合的な満足度は、6つのファクターにおける顧客の経験をもとに算出された。それらのファクターは、総合満足度に対する重要度順に、「販売勧誘」(比重20%)、「納車プロセス」(同18%)、「納車タイミング」(同18%)、「セールス担当者」(同17%)、「販売店設備」(同15%)、「取引」(同12%)となっている。
2017年の業界平均の総合満足度スコアは740ポイント(満点は1,000ポイント)で、前年の758ポイントから18ポイント低下した。特に、「販売店設備」に対する満足度が前年比32ポイント減の735ポイントへと急低下したことが響いた。「納車プロセス」に対する満足度も同20ポイント減の746ポイントへと低下した。
企業別総合第1位は747ポイントのホンダで、前年の4位から3ランク上昇、2012年以来5年ぶりの首位となった。ホンダは特に、「販売勧誘」、「セールス担当者で高い評価を得た。第2位は745ポイントのトヨタで、微差ながら2014年からの4年連続の首位の座を逃した。