2019年3月12日
丸紅は、フィリピン大手建設会社 D.M. コンスンヒ(DMCI)と共同で、フィリピン運輸省より、マニラ首都圏軽量高架鉄道(LRT)2号線(LRT2号線)の東延伸案件(延伸区間:4km、2駅)を受注した。受注額は約69億円である。
丸紅はコンソーシアムリーダーとして本プロジェクト全体の履行管理および鉄道システム (信号、通信、変配電)一式の納入を担当し、DMCIは鉄道システム一式の据付および軌道の納入、工事を担当する。なお、本プロジェクトの高架橋および駅舎(Emerald駅、Masinag駅)の建設については DMCI が受注しており、完工間近である。
本プロジェクトは、日本政府の円借款432億円が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環であり、マニラ首都圏で深刻化する道路混雑の緩和、ひいては大気汚染の削減および気候変動対策の取り組みに貢献する。
既設のLRT2号線建設案件は、マニラ首都圏を東西に走る13.8km、11駅の高架鉄道で、2000年に丸紅が車両、軌道を含む鉄道システムパッケージを受注し、2004年に完工した。 丸紅は、フィリピンにおいてその他に、フィリピン国鉄の軌道改修案件、マニラLRT1号線増強案件等、鉄道システム建設・納入の豊富な実績を有している。これまでの実績や本プロジェクトの履行を通じて獲得するノウハウを活かし、今後実施が計画されているフィリピンでの鉄道案件、その他インフラ分野にも積極的に取り組み、フィリピンの更なる 社会経済の発展に貢献していく方針である。
DMCIは、設立以来64年間、土木、交通、産業、公益事業、その他サービス等、多くのインフラプロジェクトで、市民の生活の質を向上させ、フィリピンの経済成長を持続させてきた。本プロジェクトにおいても、これまでの経験を活かし契約履行に努める(19年3月7日の丸紅株式会社 ニュースリリースなどより)。