2019年4月16日
18年の純利益6億ペソ、売上高58億ペソ、5年間で約3倍
日清食品グループ(日清グループ)は、フィリピンにおいて、ゴコンウェイ・ファミーリーの有力食品企業ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)との合弁企業「ニッシン・ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション」(ニッシンURC、1996年設立、会計期末12月に変更、本社:マニラ首都圏ケソン市)を通じて即席麺事業を展開、カップ麺ではトップ企業となっている。現在の日清グループのニッシンURC株式保有比率は49%となっている。
このニッシンURCの業績が好調に推移している。URCの事業報告書によると、ニッシンURCの2018年(1月~12月)の売上高は前年比(以下同様)14%増の58億1,500万ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は10%増の9億7,500万ペソ、純利益は8%増の6億0,300万ペソで増収増益決算となった。二桁増収効果でコスト増をこなし好調な決算となった。
約5年前の2013年度(2012年10月~2013年9月:決算期変更以前)と比較すると、売上高は3.1倍、純利益も2.9倍へと拡大している。
なお、世界ラーメン協会(World Instant Noodles Association、略称:WINA、本部:大阪府吹田市)
フィリピンにおいては、
近年は、1人当たりのGDPや可処分所得が増加したことにとも
ニッシンURCの決算動向(単位:百万ペソ)
項目 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2018年の前年比 |
売上高 | 4,361 | 5,103 | 5,815 | +14% |
EBITDA | 777 | 890 | 975 | +10% |
純利益 | 475 | 559 | 603 | +8% |
総資産 | 2,281 | 2,686 | 2,583 | ー 4% |
(出所:URC2018年の年次報告書などから作成)