ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > フィリピンの経済ニュース > 日清食品のフィリピン即席麺事業好調、14%増収8%増益

日清食品のフィリピン即席麺事業好調、14%増収8%増益

2019年4月16日

18年の純利益6億ペソ、売上高58億ペソ、5年間で約3倍

 

日清食品グループ(日清グループ)は、フィリピンにおいて、ゴコンウェイ・ファミーリーの有力食品企業ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)との合弁企業「ニッシン・ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション」(ニッシンURC、1996年設立、会計期末12月に変更、本社:マニラ首都圏ケソン市)を通じて即席麺事業を展開、カップ麺ではトップ企業となっている。現在の日清グループのニッシンURC株式保有比率は49%となっている。

 このニッシンURCの業績が好調に推移している。URCの事業報告書によると、ニッシンURCの2018年(1月~12月)の売上高は前年比(以下同様)14%増の58億1,500万ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は10%増の9億7,500万ペソ、純利益は8%増の6億0,300万ペソで増収増益決算となった。二桁増収効果でコスト増をこなし好調な決算となった。
 約5年前の2013年度(2012年10月~2013年9月:決算期変更以前)と比較すると、売上高は3.1倍、純利益も2.9倍へと拡大している。

 なお、世界ラーメン協会(World Instant Noodles Association、略称:WINA、本部:大阪府吹田市)によると、フィリピンの2017年の即席麺の総需要は前年比10%増の37億5,000万食で世界第7位、ASEANではインドネシアとベトナムに続く第3位の市場となっている。そして、世界総需要約1,001億食のうちの3.7%を占めている。一人あたりの年間消費量は37食以上に達している。
  
 フィリピンにおいては、スープタイプでは特にシーフード味が人気。パンシット・カントンと呼ばれる焼きそばタイプも人気で、カラマンシー(スダチ)味やホットチリ味が好まれている。メリエンダと呼ばれる午後のおやつの習慣があり、メリエンダ向けなどにミニサイズのカップ麺販売も好調である。
 近年は、1人当たりのGDPや可処分所得が増加したことにともない、フィリピンでも付加価値の高いカップ麺の需要が高まっており、ニッシンURCの主力製品である「Cup Noodles」の販売は好調に推移している。そして、フィリピン即席麺全体の需要の伸びを大幅に上回る成長を続けている。今後も人口増加や経済力の向上にともない、さらなる市場拡大が期待されている。

 

ニッシンURCの決算動向(単位:百万ペソ) 

項目 2016年 2017年 2018年 2018年の前年比
売上高 4,361 5,103 5,815 +14%
EBITDA 777 890 975 +10%
純利益 475 559 603 +8%
総資産 2,281 2,686 2,583 ー 4%

(出所:URC2018年の年次報告書などから作成)

 

その他の記事

家具メーカーのカンディハウス(本社:北海道旭川市)は、4月26日、フィリピン初の「カンディハウスショップ」をオープンする。カンディハウスは6年前からアジア・オセアニア地域で販売代理店を通じた営業を強化しており、フィリピンは同地域で9番目の進出先となる。

ドール(本社:東京都千代田区)は、Dole(ドール)「極撰バナナ」の新TV‐CM「生産者」篇を、4月5日から21日まで関東、関西含む全10エリアでオンエア。このCMは4K放送対応で制作しているので、美しい「極撰バナナ農園」の姿を、ドールのホームページのほか、全国の家電量販店の4Kテレビコーナーでも流される。

総合建設コンサルタントの長大は、2月19日に、フィリピンのマニラで開催された「フィリピンにおける低炭素技術の普及のためのJCMワークショップ」に参加、講演のために登壇した。 本ワークショップは日本環境省、フィリピン環境天然資源省(DENR)ならびに公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の共催で開催された。

ホテルオークラ(本社:東京都港区)は2017年に、フィリピンの「トラベラーズ・インターナショナルホテルグループ(トラベラーズ)」(本社:マニラ首都圏パサイ市)との間で、『ホテルオークラ マニラ』に関する運営管理契約を締結した。

フィリピン第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク)グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)が自動車販売金融事業も強化している。

農林中央金庫(農林中金、本店:東京都千代田区)は、ベトナム投資開発銀行(BIDV)、およびフィリピンのBDOユニバンク(BDO、本社:マニラ首都圏マカティ市)と、主に東南アジアでの金融業務にかかる相互補完と機能強化を目的とした業務提携の覚書(MOU)を締結した。

双日はフィリピンにおいて、小麦粉製造業及び小麦粉を中心とした食料原料販売と、パンの製造・販売に参入しつつある。

日本外務省は、3月18日、フィリピンについての海外安全情報(危険情報)の内容を更新した。危険度は以下の様に、これまでの継続となっている。

ユニバーサルエンターテインメントは3月13日、フィリピンのマニラ・ベイ地区で展開している統合型リゾート(IR)施設『Okada Manila(オカダ・マニラ)』の2019年2月度の月次実績(速報値)について発表した。

三菱電機は、経済成長著しいフィリピンにおけるFA(ファクトリーオートメーション)システム事業強化の一環として、子会社であるセツヨーアステックと、FA機器の現地販売代理店Integrated Factory Automation Inc.(IFA社)との3社の共同出資により、MELCO Factory Automation Philippines Inc.(メルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピン)を設立する。

金融・経済

ジャンルで探す

フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you  |   【フィリピン在住者向け】コンシェルジュ&会員制コミュニティ Barong Club
ページトップに戻る