2023年7月21日
24日時点の登録枚数約1億、登録率63.04%
国家電気通信委員会(NTC)のデータによると、7月25日の登録期限前日の24日23時59分時点で、SIMカード(加入者識別モジュール)登録枚数は1億0,591万7,844枚、すなわち登録者総数1億6,801万6,400人の63.04%に当たる。
公共電気通信サービス会社の登録状況は、Smart(スマート)が4,999万0,446枚(登録率75.39%)、Globe(グローブ)が4,837万8,674枚(同55.77%)、DITO(ディト)が754万8,724枚(同50.44%)。
NTCは、アクティブユーザーのSIMのほぼ全てが登録済みであるとの報告から、目標の1億~1億1,000万の登録を達成しているとの見方を示した。2020年フィリピン国勢調査時点のフィリピンの総人口1億903万5,343人に対し、SIM登録者数が1億591万7,844人という数字は満足できるものと言える。
なお2022年10月、携帯電話などの悪用によるサイバー犯罪を阻止するための「SIMカード登録義務化法(共和国法第11934号)」が成立。この法案は携帯電話などを利用した犯罪の急増を防ぐために、公共電気通信事業体(PTE)に、販売とアクティベーションの前提条件としてSIMカードの登録を要求することを義務付けている。携帯電話加入者やWiFi用SIMカード取得者は氏名、生年月日、住所、身元を確認できる政府発行の有効なID等必要な情報を入力し、登録する。当初の登録期限は2023年4月26日であったが、3カ月間延長されたという経緯がある。