フィリピンの損害保険(損保)業界が順調に拡大している。この程発表されたフィリピン保険委員会(IC)速報値によると、2017年の損保70社の正味保険料収入は前年比16.7%増の485億7,600万ペソ、純利益は同5%増の35億6,488万ペソに達した。個別では引き続き、日系出資・提携企業が純利益、計上保険料収入、総資産、純資産などで上位を占め、業界発展を主導している。個別企業動向は以下のとおり。
2017年の計上総保険料収入首位は、東京海上ホールディングス(東京海上)が20%出資するマラヤン インシュアランス(マラヤン)の93億3,176,万ペソ、2位は損保ジャパン日本興亜の合弁相手であるプルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA)の89億4,894万ペソ、3位はパイオニア インシュアランス&シュアティの80億2,409万ペソ、4位は三井住友海上が48.5%を出資するBPI/MSインシュアランス(BPI/MS)の59億4,287万ペソであった。
計上正味保険料首位は、PGAの49億7,045万ペソ、2位マラヤンの41億1,439万ペソ、3位はチャーター ピン アンの40億5,822万ペソ、4位はBPI/MSインシュアランス(BPI/MS)の29億5,348万ペソであった。
損保業界の2017年計上総保険料収入上位5社(単位:千ペソ)
| 順位 |
社名 |
計上総保険料 |
| 1 |
マラヤン インシュアランス |
9,331,760 |
| 2 |
プルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA) |
8,948,938 |
| 3 |
パイオニア インシュアランス&シュアティ |
8,024,093 |
| 4 |
BPI/MSインシュアランス |
5,942,872 |
| 5 |
チャーター ピン アン |
5,673,605 |
損保業界の2017年計上正味保険料収入上位5社(単位:千ペソ)
| 順位 |
社名 |
正味保険料収入 |
| 1 |
プルーデンシャル・ギャランティー&アシュアランス(PGA) |
4,970,449 |
| 2 |
マラヤン インシュアランス |
4,114,392 |
| 3 |
チャーター ピン アン |
4,058,224 |
| 4 |
BPI/MSインシュアランス |
2,953,484 |
| 5 |
FPGインシュアランス |
2,512,844 |
純利益首位は、BPI/MSの4億3,108万ペソ、2位はカード パイオニア マイクロインシュアランスの3億4,959万ペソ、3位はマラヤンの3億1,058万ペソと続く。マラヤン、BPI/MSともに、純利益ベスト3の常連となっている。