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フィリピントヨタ、17年の純利益11%増の132億ペソ

2018年4月3日

大手商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク)グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)がトヨタ車事業を強化してきている。 GTCAPは、トヨタ自動車の製造・販売拠点であるトヨタモーター フィリピン(TMP)の株式保有比率を51%に高めているほか、有力販社であるトヨタ マニラベイ(TMBC)の58.05%を保有している。さらに、2014年9月には、トヨタ ファイナンシャルサービス フィリピン(TFSPC)株式40%を取得した。これらのトヨタ関連各社の業績が総じて好調に推移している。特に、TMPの強さが際立っている。

 先頃フィリピン自動車工業会(CAMPI)によって発表された2017年の工業会加盟企業ベースでのTMPシェアは43.2%と断トツ。工業会加盟企業、AVID加盟企業、非加盟独立系企業の合計から重複加盟分(フォードなど)を調整したフィリピン新車総販売台数ベースでのシェアも38.7%で、2位以下を大きく引き離している。

 3月28日発表のGTCAPの2017年版インフォメーション・ステートメントによると、TMPの卸売ベースの販売台数は前年比13%増の18万3,209台、小売ベースの販売台数は同16%増の18万3,908台と高水準であった。特に、フルモデルチェンジしたSUV「フォーチュナー」が同39%増、MPV「イノーバ」が同35%増と好調であった。上記のように、総合市場シェア(全輸入車を含む総販売台数ベース)は38.7%と高水準であった。
 
 これらの結果、売上高は前年比18.9%増の1,853億ペソに達した。販売台数2桁増加効果や値上げなどで、ペソ安などにともなうコスト増や販管増加等をこなし、粗利益は同9.4%増の231億ペソ、営業利益は同7.2%増の168億ペソ、帰属純利益は同10.7%増の132億ペソへと増加、過去最高益更新を続けている。そして、帰属純利益は現地トップクラスの企業に匹敵する水準となっている

 

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