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業績急改善中の比パナソニック、第1四半期は一服

2017年9月26日

パナソニックのフィリピンにおける製造・販売拠点であるパナソニック・マニュファクチャリング・フィリピンズ(PMPC、会計期末3月)は、このほど、2017年度(2017年4月~2018年3月)第1四半期(2017年4月~6月)の事業報告書報告書を公表した。

 近年急上昇を続けてきたPMPCの今第1四半期は、89%増益という非常に好調であった前年同期との比較では減益となったものの、業績上昇トレンドは続くとの期待が大きく、株価は大幅上昇を続けている。

 今第1四半期の純売上高は前年同期比5.8%減の29億4,741万ペソへと減少した。前年同期はエルニーニョ現象に伴う少雨高温という気候が追い風となりエアコンの売上高が絶好調であり、それとの比較で小幅減収という結果となった。減収効果に加え、原材料費値上がり、販管費12.4%増加などにより、純利益は同29.4%減の1億3,370,万ペソにとどまった。

 ちなみに、2016年度年間の業績については、純売上高が前年度比22.8%増の99億7,428万ペソへと二桁増加、ほぼ100億ペソとなった。現地製造の家電販売が総じて好調で、冷蔵庫が同34%増、洗濯機が同29%増、ウインドタイプエアコンが同23%増、扇風機が同10%と二桁増加となった。また、LEDテレビ、大容量冷蔵庫などの輸入商品も同37%増と大幅増加した。一方、製造原価が18.8%増にとどまったこなどで、粗利益は同36.8%増の24億6,739万ペソに達した。所得税負担が同11.7%減少したこともあって、純利益は同113.5%増(約2.1倍)の5億3,584万ペソへと大幅増加した。

 

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