国際協力銀行(JBIC)は、常陽銀行との間で、融資金額11万2千米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結した。これは、常陽銀行と締結済の日本の中堅・中小企業の海外事業展開支援のための投資クレジットラインに基づく個別契約である。
このクレジットラインの下で契約締結した個別融資は、昭芝製作所(本社:東京都練馬区)のフィリピン法人であるShoshiba Filipina Industria, Inc.(昭芝フィリピーナ)が実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金に充てられる。
この融資は、上記のクレジットラインの下、中堅・中小企業が開発途上地域で行う事業に必要な長期外貨資金を本邦金融機関経由で機動的に供給することで、日本の中堅・中小企業の海外における事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものである。ちなみに、常陽銀行からの融資額は16万米ドルである。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本の産業の国際競争力の維持・向上の観点から、地域金融機関とも連携して、中堅・中小企業の海外事業展開を支援していく方針である。
なお、昭芝製作所は1952年設立、事業内容は自動車部品、建設車両部品、その他金属プレス/合成樹脂加工、金型設計 製造 などである。そして、自動車部品製造の初の海外拠点として、1994年、カビテ州ダスマリーニャスのファーストカビテ工業団地内に昭芝フィリピーナを設立した。昭芝フィリピーナの当初資本金は4,698万5,000ペソ、事業内容は、自動車部品、金属プレス加工、樹脂成形・加工、金型設計製造などとされている(18年6月21日の株式会社国際協力銀行プレスリリースや株式会社昭芝製作所資料などより)。