ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > フィリピンの経済ニュース > 【フィリピン経済ニュース】22年の新車総販売台数37万2千台、トヨタシェア47%で断トツ

【フィリピン経済ニュース】22年の新車総販売台数37万2千台、トヨタシェア47%で断トツ

2023年2月20日

個別モデルでも7位まで独占、レクサス52%増で高級車2位を維持

 

<2022年の新車総販売27%増の37万2千台(工業会非加盟企業分など含む)>
2022年のフィリピン新車販売台数は2年連続で二桁増加した。先頃フィリピン自動車工業会(CAMPI)は、「2022年のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下工業会加盟企業分と記す)は、31.3%増の35万2,596台となり、目標の33万6,000台を上回った」と発表した。工業会非加盟企業分の公式な統計がなく総販売台数の把握は難しいが、自動車関連オンラインニュースサイトAutoIndustriya.comによると、工業会加盟企業販売に、フィリピン自動車販売企業協会(PADA)と独立系ディーラー販売分を加え重複分を調整した2022年のフィリピンの新車総販売台数は26.6%増の37万2,083台であった。

 

<トヨタのシェア46.6%で断トツ、2位三菱、4位日産、5位スズキ、8位と9位に中国ブランド>
2022年の総販売台数ブランド別シェア首位は、トヨタの46.6%で断トツ、2021年の43.9%から更に上昇した。販売台数は34.2%増の17万3,245台に達した。次いで三菱自動車がシェア14.3%で第2位の座を維持した。3位のフォードに続き、4位が日産自動車でシェア5.7%、5位はスズキの5.4%と続く。スズキは省エネ性、割安感、経済的パフォーマンスなどに対する評価が高まっていること、販売網拡充との相乗効果などで、近年上位常連となっている。

 

表1のように、8位に吉利、9位にMGと中国ブランドがベスト10に2つ入ったことが注目される。上海汽車グループ入りし中国資本企業となったかつての英国名門企業MGは2019年にいきなり9位にランクインしたが、その後もベスト10入りを続けている。また、創業3年余りの双日ジーオートフィリピン(SGAP)が販売する吉利(GEELY)車の販売台数大幅増加が続き、2020年に12位、2021年に10位、そして2022年は8位にランクされるに至った。2022年のシェアは2.5%へと上昇した。このほか、フォトン(福田汽車)も11位にランクされるなど、中国ブランドの販売増も目立つ。

 

<日本ブランド車2年連続でベスト10独占、トヨタヴィオス5年連続首位>
表2のように、2022年の個別モデルランキング1位は、5年連続でトヨタヴィオス(サブコンパクトセダン)となった。2位がトヨタハイラックス(ピックアップトラック)、3位がトヨタイノーバ(多目的車)、4位がトヨタフォーチュナー(SUV)、5位がトヨタラッシュ(コンパクトSUV)、6位がトヨタウイゴー(ミニハッチバック)、7位がトヨタライズ(サブコンパクトSUV)で、トヨタ車が首位から7位までを占めた。

 

8位が三菱エクスパンダー(クロスオーバーMPV)、9位がトヨタハイエース(バン)、10位が日産ナバラ(ピックアップトラック)と続く。すなわち、日本車がベスト10を独占した。日本車は2017年~2019年まで3年連続でベスト10を独占した。2020年は7位のフォードレンジャーに4年連続のベスト10独占を阻まれたが、2021年、2022年と2年連続でベスト10独占となった。

 

<いすゞ、トラック市場で23年連続首位、小型トラックでは24年連続
トラック市場ではいすゞフィリピン(IPCの強さが際立っており、小型トラック(カテゴリー3)市場で24年連続でのトップシェアを維持した。IPCがフィリピンで販売している小型トラックはNシリーズ(エルフの海外仕様車)など。また、中型トラック(カテゴリー4)、大型トラック(カテゴリー5)も含めた全トラック販売台数においても23年連続での首位となった。ちなみに、IPCの2022年のトラックの販売台数は4,680台でトラック市場でのシェアは46.4%であった。小型トラックは2,952台でシェア55.3%、中型トラック、大型トラックも堅調であった。

 

<高級車市場、レクサス861台で2位に>
高級車(プレミアム・オートモービル)市場では、BMWが4年連続で1位となった。フィリピン市場におけるBMWの2022年の販売台数は前年比(以下同様)34.7%増の1,160台で、高級車市場で首位となった。レクサスの販売台数は51.6%増の861台で連続2位、メルセデス・ベンツの販売台数は30.4%増の738台(トラック除く)で連続3位となった。

 

なお、フィリピンにおけるレクサス車販売会社である「レクサス マニラ」が、このほど開業14周年を迎えた。「レクサス マニラ」は、トヨタ自動車のフィリピン拠点であるトヨタ モーター フィリピン(TMP)と三井物産との合弁企業であり、出資比率はTMP75%、三井物産25%となっている。2009年1月14日の開業以来、多くのセダン、SUV、クーペ、ハイブリッド車を投入、高級車市場でBMW、メルセデス・ベンツと3強を形成するに至っている。

 

その他の記事

情報通信事業などを展開する株式会社アイ ピー エス(IPS、本社:東京都中央区)は、フィリピンにおいて、医療・美容サービス事業も展開している。

フィリピン統計庁(PSA)は1月26日(木)午前10時より、2022年第4四半期(10月~12月)及び年間の国内総生産(GDP)など国民勘定統計を発表した。

日本政府観光局(JNTO)は1月18日、2022年12月の訪日外客数推計値を発表した。10月11日より日本政府が個人旅行の受入れや査証免除措置を実施したことで、12月の訪日外客数は137万人と、前月の93万4,500人から約1.5倍となった。

フィリピン中央銀行(BSP)対外収支データによると、2022年11月の包括的海外在住フィリピン人(OF)の本国送金額(速報値)は前年同月比5.8%増の29億3,100万米ドルとなった。

フィリピン統計庁(PSA)は1月6日、2022年11月の「特定産業月次総合調査」(MISSI)速報を発表した。調査は主要製造業949社を対象に行われたが、今回の発表数値は途中段階(回答企業615社、回答率64.8%)のものであり、後日かなり改訂される可能性があることに留意する必要がある。

2022年12月31日付けフィリピン政府通信社依然(PNA)報道によると、2022年12月31日にフィリピン入国管理局(BI)は、2022年のフィリピン訪問者(入国者)数は612万5,824人(帰省・帰国フィリピン人含む)に達したと発表した。

フィリピン証券取引所(PSE)上場の食品・酒類・飲料企業の2022年9カ月間(1月~9月)の決算発表が出揃った。

国際協力銀行(JBIC)は、2022年の日本製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査を実施し、12月16日に結果を発表した。今回の調査は、2022年7月に調査票を発送し、9月にかけて回収したものである。

フィリピン統計庁(PSA)は12月7日、2022年10月の労働力調査(LFS)速報を発表した。それによると、2022年10月の15歳以上の失業率は4.5%で前月から0.5%ポイント、前年同月から2.9%ポイント改善した。

アジア最大級の格安航空(LCC)エアアジアのフィリピン現地法人であるフィリピン エアアジア(比エアアジア)は、2023年2月1日、マニラ⇔東京(成田)線を就航す […]

金融・経済

ジャンルで探す

フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you
ページトップに戻る