鈴与株式会社(本社:静岡市、取締役社長:鈴木 健一郎)は、フィリピンの現地法人「SUZUYO WHITELANDS LOGISTICS, INC.」(以下、鈴与フィリピン)において、今月より現地国内の日系の物流企業で初めて低温物流のサービスをスタートさせた。
鈴与フィリピンは、経済の中心都市であるマカティ市に倉庫を構え、フィリピン国内で初めて異なる2つの温度帯を同時に配送でき、更に荷量に応じて車両ボディー内部を調整する事が可能な可動式パーテーションを装備した高性能な冷凍冷蔵車両を導入。国内で成長率の高い分野である、食品を主とする消費材市場の多様化する物流ニーズをターゲットに業務を開始する。
(写真)フィリピン国内初!異なる2つの温度帯を同時に配送できる高性能な冷凍冷蔵車両
倉庫は、マカティ市西部に位置し、日系レストラン・フランチャイズ・コンビニエンスストアが多く点在するマカティ、BGC、オルティガスの各エリアへ、好アクセスな場所に位置し、納品先への迅速な配送を実施する。また、ルソン島を南北に縦断する高速道路インターから500Mの場所に位置しており、南北エリアで盛んな第一次産業、特に農作物の日持ちのしないような葉物系野菜、品質管理の厳しい果物などを、都市部まで迅速に届ける幹線物流も視野に入れる。
倉庫はパーシャル庫(0℃~2℃)・冷凍庫(0℃~-18℃)・冷蔵庫(3℃~10℃)・常温庫の4温度帯保管の機能を有し、同時に品質管理面にも力を入れている。倉庫内には、温湿度計を50㎡あたり1個の間隔で設置し、ネット経由でリアルタイムデータを集中管理し、商品が適正な温湿度であるかを確認出来る仕組みを導入。
また同倉庫には総面積325㎡のプロセスルームを有し、商品カットや袋詰めなど加工作業を行う、セントラルキッチンの機能を提供、主に外食店、フランチャイズ店に向けて、①各店舗の作業コスト圧縮、②店舗毎に味のばらつきなどをなくし味を均一化するなど、プロセスルームを活用した付加価値の高い設備を完備し、今後盛んになる日系の食品企業の進出をサポートする。
車両は、冷凍品と冷蔵品など、2温度帯の商品を同時に配送する事を可能にする為、主にアジア内の各国より装備を輸入し高品質な物流サービスを提供する。車両内にはGPS、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダーを装備し、各車両の現在地、速度、温度をリアルタイムで遠隔地から管理出来るシステムを構築し、高品質で厳格な温度管理輸送サービスを提供する。車両はすべて自社車両によるオペレーションを行い、事業開始時は6.5tの大型車両を10台購入、以降市内配送用の小型車両を順次投入し、2018年度中には20台以上の自社車両を保有する計画。
加えて、鈴与グループの持つ輸出入機能と、フィリピン国内の物流機能を連動させ、フィリピンで展開する日系小売業、レストラン、フランチャイズ、コンビニエンスストア向けに、商品の日本の工場出荷から、フィリピン最終顧客到着までの物流サービスを一貫して受託し、これまでは難しかった日本出荷後の、商品のトレーサビリティー管理を提供する。
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- 「ニックネーム」 daisuke
- 「自己紹介」 フィリピンに来て1年以上が経ちました。
- ドゥテルテ大統領になり、どんどん変化する
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