フィリピンでは先日、ドゥテルテ大統領が大学の授業料無償化法案に署名をしました。
高等教育委員会(Commission on Higher Education :CHED) は大学の授業料無償化法案は、来年2018年6月までには完全に施行される予定であることを、先日8月10日に発表しました。
高等教育委員会のProspero De Vera III氏. 画像出典:Presidential Communications Operations Office website
施行規則(IRR)の草案作りのための最初の会議は、8月9日に行われました。参加したのは、高等教育委員会をはじめ、以下の機関のスタッフです。
・技術教育技能開発庁(Technical Education and Skills Development Authority:TESDA)
・予算行政管理省 (Department of Budget and. Management: DBM)
・科学技術省(Department of Science and Technology:DOST)
2018-2019年度に間に合うよう、施行規則を仕上げ、高等教育委員会が署名できるようにしたいとのこと。この法律を施行するためには少なくとも200億ペソが必要だと言われており、政府は現在、資金を確保しようとしています。高等教育委員会のProspero De Vera III氏は、科学技術省、農業省などの、政府機関の金融支援プログラムや、現在の奨学金プログラムの資金を活用することを計画中。また、他の財源先として、2018年度の国家支出プログラムからも資金を集める予定です。
(写真)多くの人々は、この法律がしっかり実施されることを望んでいます。
この法律の恩恵を受ける学生は、次学年から以下の学校に通う生徒達です。
・国立大学112校
・高等教育委員会が査定した地方の国立大学16校
・すべての国営技術職業訓練校
さらに、低所得者世帯の生徒たちは、追加の手当て(例えば、政府補助金、学生ローン)を受けることが出来るようになります。
今回の法律の施行に伴い、私立大学の大学生の転校が予想されるため、CHEDは、国立大学の受け入れおよび、保留政策を厳しくする準備を始めました。すでに多くの国立大学では、2年生、3年生、4 年生の入学(転校)は受け付けない方針を導入しています。
参照:presidential comunications operations office
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