フィリピンのヒーローであり革命家のアンドレス・ボニファシオ氏は、今年生誕154年目を迎えました。
毎年、彼の誕生日の11月30日に式典が行われています。
生誕154周年を記念して、フィリピン中央銀行は新しい5ペソ硬貨のデザインにボニファシオ氏を採用しました。
(写真)これが新5ペソ硬貨です
画像出典:BangkoSentral ng Pilipinas Facebook page
新しい5ペソ硬貨は先の12月1日より、流通を開始しました。
硬貨の表にはボニファシオ氏の肖像と、”ANDRES BONIFACIO” “REPUBLIKA NG PILIPINAS” “5 PISO”の文字が刻まれています。
裏には、フィリピン原産のヒスイカズラと、フィリピン中央銀行のロゴが刻まれています。
新硬貨は耐摩耗性、耐食性に優れ、また偽造防止効果も高まりました。
旧硬貨と比較して他に目立った違いとしては、金から銀になったこと、サイズが小さくなったこと、が挙げられます。
結果、現在の1ペソ硬貨と見た目がよく似てしまいました。
上院議員のNancy Binay氏は、「国民に混乱を生じさせた。」とし、一時的に新しい硬貨の流通を停止するようにフィリピン中央銀行へ要請。
彼女はまた、「フィリピン中央銀行は、デザインを深く考慮すべきだった。」と述べました。
(写真)エミリオ・アギナルド氏が刻まれた旧5ペソ硬貨(左)
ちなみに旧5ペソ硬貨には、フィリピン初代大統領のエミリオ・アギナルド氏が刻まれており、1991年より流通しています。
流通を開始したばかりの新しい5ペソ硬貨ですが、1ペソと見分けがつきにくいので、ご使用の際には十分ご注意ください。
さて、話題(問題?)の新5ペソはこのまま流通を続けるのか、はたまた停止となるのか。
今後の動向に注目です。
- 「ニックネーム」 daisuke
- 「自己紹介」 フィリピンに来て1年以上が経ちました。
- ドゥテルテ大統領になり、どんどん変化する
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