JETROフィリピンは21日、新型コロナウイルスに関連する経済動向の新しい情報をアップしました。
フィリピン中央銀行が政策金利を3カ月連続で引き下げ
フィリピン中央銀行(BSP)は4月16日、金融政策委員会の政策金利決定会合で、政策金利である翌日物借入金利、翌日物貸出金利、翌日物預金金利をそれぞれ0.50ポイントずつ引き下げ、2.75%、3.25%、2.25%とすることを決定した。2月6日(0.25ポイントずつ引き下げ)、3月19日(0.50ポイントずつ引き下げ)に続き、3カ月連続での引き下げとなる。
BSPのベンジャミン・ディオクノ総裁は3カ月連続の引き下げ理由について、新型コロナウイルスの国内感染拡大によって影響を受けた様々な業種の事業者による資金の借り入れをより容易にするための措置と説明。そのほか、銀行の預金準備率の14.0%から12.0%への引き下げや、外国為替取引要件の緩和といった経済活性化のための金融政策を次々と打ち出しているとした。一方で、BSPは4月8日、2020年1~3月(第1四半期)の企業景況感指数が、調査を開始した2015年以降最低となったと発表した。足元の経済状況に対する国内企業の業況マインドは大きく悪化している(2020年4月14日記事参照 )。
フィリピン国内では、マニラ首都圏を含むルソン島全体に外出禁止令や公共交通機関の停止といった広域隔離措置が4月30日まで実施されている(2020年4月8日記事参照 )。セブ州やミンダナオ地方など他の地方自治体も同様の措置を発動し、国全体が何らかの移動制限下にあり、多くの地域において公共市場、スーパー、食料品店、病院、電力・エネルギー・水、通信といった限られた業種だけが操業を認められている状況だ。国内の多くの企業が実質的な操業停止状態にあることから、今回の政策金利の引き下げが実体経済にどれほどプラスの影響を与えるかは不透明なところもある。
(坂田和仁)
一つ前の記事: 【マカティ】居酒屋満マルがデリバリーとテイクアウトを開始!実際にオーダーしてみました
一つ次の記事: 【フィリピンロックダウン34日目】BGC⇄マカティ 街の様子を動画でご紹介します!
新着ブログ
2025年12月12日
12月のマニラは、街全体がクリスマスムードに包まれます。この時期、ショッピングモールの多くでは、クリスマスや年末年始に合わせて通常とは異なる営業時間が設定されます。ホリデーシーズンをマニラで過ごす方のために、主要ショッピングモールの最新営業時間をまとめました。お出かけやショッピングの計画にぜひお役立てください。
2025年12月11日
2025年12月12日から21日まで、ワールドトレードセンターメトロマニラにて「World Bazaar Festival」が開催されます。フィリピン最大級かつ最も歴史あるクリスマスショッピングイベントのひとつとして知られ、会場には国内外から数百の出展者が集結します。
2025年12月10日
クリスマスがいよいよ本番に近づき、街は一気にホリデームードに包まれてきました! マニラのレストランやショップでは、今だけの限定プロモやギフトアイテムが続々と登場しています。ぜひチェックしてご利用ください。
2025年12月05日
Panasonic Philippines がホリデーシーズンにお届けするポップアップイベント「Spaces of True Japanese Excellence」が、今年も首都圏の人気モールを巡回します。日本の暮らしをテーマにした展示ゾーンや体験型コンテンツが楽しめるイベントで、最新家電を実際に“触れて体験できる”のが魅力です。
2025年12月02日
12月3日(水)、Standard Groupの各ブランドで「Dine for a Cause」キャンペーンが行われます。この日は、店内飲食やテイクアウトに加え、一部店舗を除くGrabFoodの売上まで、当日の利益すべてがTukod FoundationとFor The Futureに寄付され、台風Tino、Uwan、Verbenaの被災地支援に役立てられます。