JETROフィリピンは15日、新型コロナウイルスに関連する経済動向の新しい情報を発表しました。5月のインフレ率についてです。
5月のインフレ率は2.1%、外出制限など隔離措置発動後も物価は安定
フィリピン統計庁(PSA)は6月5日、5月の消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)が2.1%となり、3.2%を記録した前年同月から低下したと発表した(添付資料表参照 )。
低下要因として、交通がマイナス5.6%となり、前年同月から9.1ポイントと大幅に低下したことが挙げられる。3月16日付でマニラ首都圏を含むルソン地方全体に外出禁止令や公共交通機関停止を含む広域隔離措置(ECQ)が発動され、多くの交通機関が停止となった。
5月16日以降は、ビサヤ地方のセブ市とマンダウエ市、マニラ首都圏と周辺諸州以外を一般的コミュニティー隔離措置(GCQ)として隔離措置は一部緩和された。定員を50%以下とすることなどを条件にバス、タクシー、鉄道などの公共交通機関の運行再開も認められたことで、4月のマイナス6.2%低下からは低下幅が縮小した。
そのほか、住宅・水道光熱費(0.2%上昇、前年同月比3.1ポイント減)、余暇および文化(1.4%上昇、1.7ポイント減)、レストランおよび雑品(2.4%上昇、0.9ポイント減)、医療(2.8%上昇、0.8ポイント減)、食品・非アルコール飲料(2.9%上昇、0.5ポイント減)といった品目も上昇率は鈍化した。
一方で、アルコール飲料およびたばこ製品(18.0%上昇、前年同月比8.5ポイント増)、教育(4.7%上昇、8.5ポイント増)、家具・家庭用品および家屋修繕(4.1%上昇、0.9ポイント増)などが上昇した。
なお、フィリピン開発予算調整委員会(DBCC)は2019年12月、2020年から2022年までの3年間のインフレ率の目標を2~4%に据え置くと発表している(2020年1月10日記事参照 )。
(坂田和仁)
(フィリピン)
出典:JETROフィリピンビジネス短信
★ フィリピンプライマーがライン配信を始めました!ぜひ友達登録をお願いいたします。
LINE ID: @philippineprimer
一つ前の記事: 【プライマーニュース】遂に比経済動き出すか?ロックダウン制度変更目前、政府会見要約!巷で話題のフィリピンローカルニュース、マニラでテイクアウト可能なレストラン情報など紹介
一つ次の記事: 【フィリピン速報】首都圏マニラは6月30日までGCQ(一般的な防疫地域)継続の見通し
新着ブログ
2025年12月02日
12月3日(水)、Standard Groupの各ブランドで「Dine for a Cause」キャンペーンが行われます。この日は、店内飲食やテイクアウトに加え、一部店舗を除くGrabFoodの売上まで、当日の利益すべてがTukod FoundationとFor The Futureに寄付され、台風Tino、Uwan、Verbenaの被災地支援に役立てられます。
2025年11月27日
今月号の特集は、マニラのベーカリー。トラベル特集では、「ボラカイ BORACAY」 をピックアップ。ビジネス烈伝では、Brother Philippinesの高木駿氏 にインタビュー。ビジネス特集では、前回に引き続き「業界別企業紹介 金属加工②」 を掲載しています。
2025年11月18日
2025年11月17日から23日まで、「Philippine Cocktail Fiesta」が初開催されます。約100軒のバーが参加し、国内外のゲストを迎えてカクテルを楽しむ1週間です。
2025年11月11日
11月21日(金)より、記念すべき第1回大会となる「FIFA フットサル女子ワールドカップ 2025」がマニラで開催されます。アジアカップ初優勝を果たした日本は、11月23日(日)に初戦を迎えます。
2025年11月10日
年末の集まりをもっと楽しく、もっとお得に。プライマーではこのホリデーシーズン、各レストランのご協力のもと、忘年会向けの読者限定プロモーションを実施中です。対象レストランごとに異なる特典が用意されていますので、今年の締めくくりにぴったりのお店選びにぜひお役立てください!