いつの社会においても、感染症の流行は珍しいことではありません。
2009年の新型インフルエンザ(別称:豚インフルエンザ、H1N1)や2014年のエボラ出血熱、そして近年では、ジカ熱が大流行しました。
そして、ジカ熱は母子感染のリスクを伴うことからも、世界中で恐れられています。
今回は、米疾病管理センター、米国国立医学図書館、WHOなどからの情報を基に、ジカ熱に関してわかりやすくまとめられた記事をご紹介します。
(写真)MPHonlineより
≪ジカ熱基礎知識≫
近年、どの地域においても流行する可能性のあるジカ熱。しかし、その正しい知識や予防策について知らない人も多いようです。
ここでジカ熱に関する基本的な知識を確認しましょう。
- ジカ熱が流行るまで
1947年:霊長類で初めてのジカ熱感染動物が発見される。
1952年:ウガンダ、タンザニアにて初めてヒトへの感染を認める。
感染媒体が蚊であると判明。
2007年:14人の感染者が発見される。
2013年:ポリネシアでジカ熱大流行が起こる。
2015年:ブラジルでジカ熱大流行が起こり、神経疾患や自己免疫疾患などの症状を多数認める。
2016年:WHOによりジカ熱が『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』と宣言される。
- 主な症状
発熱、発疹、関節痛、筋肉痛、目の充血、頭痛、けん怠感
- 胎児への影響
ジカウイルスは、母子感染を伴い、ジカウイルスに感染した胎児は、小頭症発症の可能性が高いと
言われている。
2015年のブラジル大流行では35人の乳児が小頭症を患った。
- 症状の持続時間
ジカ熱の症状は2~7日間続くとされている。
- 合併症
ジカ熱は、ギラン・バレー症候群併発のリスクを伴う。
※ギラン・バレー症候群とは
主に筋肉を動かす神経が障害を受け、全身の力が入りにくくなり、手や足が麻痺状態となる。
有病率は100万人に約6~40人と言われている。
- ジカ熱感染エリア(伝染マップ参照)
アルバ、バルバドス、ボリビア、ボネール島、ブラジル、コロンビア、プエルトリコ、コスタリカ、
キューバ、キュラソー島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ギアナ、
グアドループ島、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク島、
メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、サンマルタン島、
セントビンセントおよびグレナディーン諸島、シントマールテン島、スリナム、トリニダード・トバコ、
バージン諸島、ベネズエラ、米サモア、フィジー、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、
ニューカレドニア、サモア、トンガ、カーボベルデ
- 予防策
・感染エリアへの渡航を避ける。(特に妊娠中の女性は感染エリアへの旅行を控えるべき。)
・蚊から身を守るための服装、虫よけスプレーなどを使用する。(虫よけ剤は、有効期限を必ず守る。)
・就寝時は蚊帳などを使う。
以上、詳しくはこちら➡ MPHonline
- 「ニックネーム」 Ami
- 「自己紹介」 ファッション、洋楽ロック、
- 洋画が大好きです!
- 初めてマニラに上陸しました。