8月5日より開催されているシネマラヤ映画祭で、日本の映画祭とのコラボレーションにより公開されている映画『ケンとカズ』を制作した小路紘史監督にお話を伺いました!
千葉県市川市を舞台に、覚せい剤の売人をする2人の男「ケン」と「カズ」の葛藤を描いた作品。
2011年制作の短編映画『ケンとカズ』を長編映画化し、東京国際映画祭2015 日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞しています。
短編映画は9~10本制作しているのに対し、長編映画はこの作品が初めてだそう。
撮影に2か月、編集に約2年かけたという「ケンとカズ」の裏側について聞いてきました!
(写真)出典:映画『ケンとカズ』公式サイト
作品制作について―
「世界共通」の「普遍的」なテーマの作品を作ろうということではじまった今回この作品。制作するにあたり、警察や薬物使用経験のある方々から生の声を聞いたという小路監督。「直接お話を聞けたことは本当にラッキーでした。」
本作品の評価について―
「若者だけに受ける映画ではダメ。老若男女すべての人に向けた作品を作りたい」と話した監督。その狙い通り、任侠映画を観てきた年配の世代の方からの反応もあり、涙を浮かべながら感想を伝えてくれた人もいたそうです。また、韓国映画にインスピレーションを受けて制作されたこの作品。韓国のオーディエンスからは「最近の韓国にはない映画。『殺人の追憶(2002)』みたいだ。」との評価も。
シネマラヤ開催国フィリピンについて―
「はじめてフィリピンで映画を鑑賞しましたが、会場が一体となって映画を観る感覚が新鮮でした。」とフィリピン人の映画鑑賞のスタイルについてコメント。今回初めてフィリピンを訪れた監督。「フィリピンは映画として画になる場所。フィリピン人と日本人の恋愛映画。。それもいいですね、やります。(笑)」
(写真)映画『ケンとカズ』小路紘史監督(左) 製作の本多由美さん(右)
現在次回作の脚本を作成中の小路監督。テーマはずばり、“親子”。
次回作にも乞うご期待!
『ケンとカズ』は以下の日程で観ることができます。
映画『ケンとカズ』(98分)
8月10日(水)15:30~ @CCP TANGHALANG HUSENG BATUTE
8月19日(金)19:00~ @UP FILM INSTITUTE, UP-DILIMAN, Quezon City
映画『ケンとカズ』公式サイト:http://www.ken-kazu.com/
短編映画『ケンとカズ』はこちらから!
- 「ニックネーム」 Kosaki
- 「自己紹介」 バスケットボールが大好き!
- フィリピン人と本気で戦ってみたりします。