シェイクスピアの戯曲「テンペスト」の公演が、ケソン市のPETAシアターにて公演中です。卓越した舞台美術、よく練られた脚本、アクションやロマンス、ドラマに彩られたとび抜けた演技で観客を圧倒しています。
英国文化振興会、日本の国際交流基金が提携しているもので、この一流作品は素晴らしいフィリピンアーティストとともにイギリス・日本そして香港からのアーティストも起用しています。
(写真)PETAシアターでの初演の様子
この『テンペスト~リイマジン~』はシャイクスピアの戯曲に従いながらも、巨大台風ヨランダの生存者の実際の物語を使い現代風にアレンジされています。
不思議な嵐の話をするレイテ島に住む漁夫とジェイム、プロスペローという名前の台風に襲われた放浪者が登場する魔法物語。
この演劇は英国音楽院・ドラマティックアートの演劇監督であるノナ・シェップハードが監督を務め、PETA演劇講師のリサ・マグトトとの共著です。
そして舞台照明はイヅミ・ツグオさんです。
(写真)イギリス大使のAsif Ahmadはタガログ語であいさつ。「テンペスト」に関わる経験談を話しました。
ガラ公演は18時に始まりました。観客にはカクテルが配られ、開演あいさつにはニコラス・トーマス氏、リサ・マグトト氏、ノナ・シェップハード氏と駐フィリピンイギリス大使のアシフ・アハマッド氏が駆けつけました。
(写真)白く塗った木材を利用した舞台。悲劇的な視覚効果を高めました。
ノナ・シェップハード氏の演出、リサ・マグトト氏による欠点のないストーリーライン。マグトト氏は複数の受賞歴があり、Rak of AegisやCare Divasなどのミュージカルでも有名です。美術はイギリスのデザイナー、マーシャ・ロディ氏が担当。木材を効果的に使用しています。
ガラ公演では最初の20分間、舞台装置に技術的な故障があったように見えましたが、公演は続行されました。
(写真)タガログ語と英語を使い、文化の融合を果たした公演。
フィリピンと英国、両国の言語を使用し、東西文化の融合を果たしました。
本公演は、2013年にフィリピンを襲い、多数の犠牲者を出した台風Yolandaの被災者の生活をもよく物語り、「テンペスト」原作とうまく融合した点も観客の胸を大いに打ちました。物語の教訓である「力」と「喪失」をうまく反映させ、悲劇のあとにさす光、「希望」と「生存」を丁寧に描いています。
キャスト
プロスペロー役 Ms.CB Garrucho
アントニオ役 REnante Bustamante
ミランダ役 Yeyin Dela Cruz
セバスチアーナ役 Meann Espinosa
トリンクロ役 Topper Fabregas
アリエル役 Gio Gahol, Neomi Gonzales, Gab Pangilinan, Ian Segarra
Alonsa Jenny Jamora
Caliban John Moran
Gonzalo Bodjie Pascua and Gabe Mercado
Jaime Norbs Portales
Ferdinand Brian Sy
Stephano Jack Yabut
舞台スタッフ
監督・作家 Nona Shepphard
作家 Liza Magtoto
デザイナー Marsha Robby
照明 Tsuguo Izumi
音響 Teresa Barrozo
ボイストレーナー Robin Aronson
<詳細>
新訳テンペスト―フィリピン版シェイクスピア古典
公演日:11月11日~12月4日
場所:PETAシアターセンター
所在地:No.5 Eymard Drive, New Manila, Quezon City
<チケット詳細>
平日(水・木曜日):
VIP席 1,408.08ペソ
1階席 1,173.40ペソ
バルコニー席 938.72ペソ
週末(金・土・日曜日)
VIP席 1,760.10ペソ
1階席 1,408.08ペソ
バルコニー席 938.72ペソ
チケットや公演詳細はTICKET WORLDをご覧ください。
- 「ニックネーム」 Ami
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- 初めてマニラに上陸しました。