フィリピンの移民局(BI)は、登録されているすべての外国人に対し、毎年最初の60日以内に本人が直接出頭して手続きすることを義務付けています。2025年の申告は、1月1日から3月1日まで。アニュアルレポートは、フィリピンに居住する外国人にとって極めて重要な手続きであり、政府が外国人居住者の正確な記録を確保することを目的としています。
アニュアルレポートは、有効な外国人登録証(ACR I-Card)を所持するすべての外国人に義務付けられていますが、観光ビザで短期滞在中の方などは対象外です。
本人が出頭する必要がありますが、以下の該当者は本人の出頭が免除されます。
・14歳未満の方
・60歳以上の方
・心身に障害のある方で、有効なPWD IDをお持ちの方
・妊娠中の方で、医師の診断書がある方
※該当者は、免除を証明できるもの、委任状(代理人が家族でない場合)を提示することで、代理人が申告できます。
アニュアルレポートには、対面またはバーチャルの2つの方法があります。
対面の場合
まず「Annual Report Online Filing System」でオンライン登録を行い、その後、移民局オフィスを訪れて手続きを完了します。
<必要書類>
・ACR I-Cardまたは紙ベースのACRの原本
・有効なパスポート
・前年度のアニュアルレポート手数料のオフィシャルレシート
※オンライン登録をおこなった際に届いた確認メールの提示が求められることがあります。
<代表的な申請場所>
・ロビンソンズマニラの4階センターアトリウム(月曜~金曜 9:00~18:00、祝日は除く)
・SMモール・オブ・アジア内のGovernment Service Express(GSE)(月曜~金曜 9:00~18:00、祝日は除く)
・BOI SM Aura Satellite Office(月曜~金曜 8:30~18:30、祝日は除く)
・Ayala Malls Circuit内のBOI Makati Immigration Extension Office(月曜~金曜 7:00~17:30、祝日は除く)
その他のイミグレーションオフィスはこちら(Section 13参照)からご確認いただけます。
日本の行政機関と異なり、終了時間間際に行くと、受付を断られてしまう場合があります。時間に余裕を持って訪問するのがおすすめです。
<申請費用>
通常のアニュアルレポート申請費はP300、法務調査料はP10です。
バーチャルの場合
一方、バーチャル・アニュアルレポートは、移民局のe-servicesポータルを通じて行われ、選択した日時にオンライン面談で申告することができます。手数料はMaya、GCash、Visa/MasterCard、またはLandbankを介してオンライン決済が可能です。バーチャル・アニュアルレポートを利用する場合は、通常の申請費用に追加でP500がかかります。その他、選択した決済方法により、手数料がかかる場合があります。
注意事項
・申告を怠った場合、毎月P200の罰金が課されます。さらには、起訴、または投獄を含む罰が科される可能性があります。
・フィリピンを出国する予定がある場合、アニュアルレポート手数料を支払わなければ「移民出国許可証-B(ECC-B)」を取得することができません(CA 613第22条(a)の改正に基づく)。
本記事の情報は、現時点で利用可能なガイドラインに基づいており、料金や要件が予告なく変更される可能性があることにご注意ください。最新の要件や手続きについては、移民局(BI)のウェブサイトをご確認ください。遅延や申告漏れがないように、早めに手続きを行いましょう。
画像出典:フィリピン移民局公式Facebookページ