フィリピンで働く日本人や主婦、リタイヤメントの方に向けて毎月開催されているBDO主催のマンスリーセミナー。日常をより豊かにするために役立つ、お金にまつわる情報を無料で学ぶことができます。
今年最初のマンスリーセミナーです。テーマは「2019年のフィリピン経済と株式相場の展望」。
1月16日(水)にマカティのBDO本店にて開催されました。
年初恒例であるフィリピン経済と株式相場の展望。講演にはBDO NOMURAセキュリティーの長島 亮さんをお迎えしました。
今年の展望を以下の項目に分けてご説明いただきました。
2019年のフィリピン経済
- アジア経済の見通し
- 景気動向
- 対外収支
- 物価動向・金融政策
- 財政政策・改革
- 為替
2019年のフィリピン株式相場
- 投資戦略、投資環境
- セクター別の見通し
- 推奨銘柄・投資アイデア
2019年のフィリピン経済
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アジア経済見通し
2019年はフィリピン経済だけでなく世界的に減速するというのが一般的な見方。
アジア経済(日本とオーストラリア除く)はGDP成長率が昨年の6.2%から5.7%と減速する見通し。特に中国の減速は避けては通れない。そんな中で、インドネシアとフィリピンは2019年のGDP成長率が強気。
減速するアジア経済の中でもフィリピン経済は最も高い+7.1%を予想
景気動向
2019年と2020年は個人消費が伸びると予想。インフラ投資は第一と第二四半期で劇的に伸びる。一方で、輸出の方が少しマイナス。
GDPは個人消費が7割を占めており、フィリピン経済の中では重要な役割を担ってる。2019~20年では最高額を更新というのが弊社の見通し。
総固定資本形成、民間消費、純輸出のグラフ
対外収支
貿易収支に関しては2014、15年くらいまではプラス・マイナスを保っていたが、16年から急激にマイナス。去年10月頃のデータでは-42億ドル強貿易赤字が拡大。
物価動向・金融政策
原油価格と物価上昇率はリンクしている。去年は原油高により物価の上昇が加速されたが、年末くらいから落ち着いてきており、インフレ率は低下へ。
原油価格の上昇に伴い物価上昇率が加速
財政政策・改革
去年は税制改革の第1弾として物品税の引き上げや個人所得税の減税などを実施。
税制改革の第2弾である法人税の減税と投資優遇税制の近代化については、昨年の年末に法案を取る予定だったがまだ成立ならず。今年5月の中間選挙以降、一部では7月以降に決まると予測している。財政収支への影響としては昨年が-3.0%、今年は-3.3%が予想される。
為替
14年、15年は比較的安定。16年以降はペソ安が進む。
2019年のフィリピン株式相場
投資戦略、投資環境
セクター別見通し
銀行セクター
- 緊張な内需によるローンの拡大。中央銀行は、預金準備率の引き下げも視野に
- BPI、メトロバンクを買い推奨
不動産セクター
- オフィス及び店舗の入居率と住宅の完工前販売好調。都市化が不動産マーケットを好循環へ
- SMプライム、アヤラランドを買い推奨
消費関連セクター
- 選挙関連支出の拡大、インフレ抑制によって追い風
- ジョリビー、ウィルコン買い推奨
コングロマリット
- 「中立」の見通しであるが、一部の銘柄は、純資産総額に対して割安感。
- LTグループ、GTキャピタルを買い推奨
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https://www.bdo.com.ph/bdonomura/home
お食事は小諸弁当さんでした
- 次回のテーマはこちら!●
開催日:2月20日(水)12時~
場所:マカティBDO本店
場所の詳細はBDOジャパンデスクのウェブサイトをご覧ください。
無料ですので是非ご参加ください!
本日のセミナーで使われた資料はBDOジャパンデスクのウェブサイトにアップされます。
過去のセミナー資料も掲載されていますので、合わせてご確認下さい。(ページ下段にある「今までのマンスリーセミナー」をクリック)
プライマーウェブサイト「ビジネス」の掲載ページも是非ご覧下さい。
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