フィリピンの映画監督ラヴ・ディアス監督の映画「AngBabaengHumayo(英題The Woman Who Left)」が、英国映画協会の発行する映画誌『サイト・アンド・サウンド』で、2016年最高の映画ランキングで31位にランクインしました。このランキングは、世界中の約163人の映画評論家やキュレーターへの調査と投票に基づいています。
(写真)「The Woman Who Left」のワンシーン
ベネチア国際映画祭では金獅子賞を獲得したこの作品は、2016年のトップ・アジア映画の一つにも選ばれています。同じく選ばれたのは「Cemetery of Splendour」と「Under the Shadow」でした。
イギリスの評論家のDerek Malcolmは「『The Woman Who Left』は、映画製作の優れた作品であると同時に、道徳や政治、文化の記憶が息づく映画だ」と評しています。
またタイの評論家のKong Rithdeeは、この映画がいかに東南アジアの状況を映した鏡であるかについて語っています。「大きなテーマを扱っている。人間性、罪悪、犯罪、罰、不正、絶望――フィリピンの人々の絶望、あるいは東南アジアの人々の絶望、庶民の血と汗に染み込んでいるもの。この映画で私たちの心をより動かすものは、慈悲や思いやり、あるいは恵みであり、地獄で咲く一輪の花のように力を振り絞るものだろう」。
ディアス監督の他2つの作品、さまざまな国際映画祭で評価されている「Hele saHiwagangHapis」と「AngArawBagoang Wakas」もリストに挙げられました。
同じくフィリピンの誇るブリランテ・メンドーサ監督の作品「Ma’ Rosa」もまた、フランスの評論家Jean-Michel Frodonandとカナダの評論家・キュレーターのJames Quandtによってベスト映画のリストに挙げられています。
ベスト映画の最高位はMaren Adeの「Toni Erdmann」、Barry Jenkinsの「Moonlight」、Paul Verhoevenの「Elle」、Kelly Reichardtの「Certain Women」とAndrea Arnoldの「American Honey」でした。
参照: British Film Institute, Inquirer.net
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