今年は、故エルピディオ・キリノ元フィリピン大統領が日本人戦犯に恩赦を発出して70年。これを記念して、13日、式典が開催されました。
今回の式典は、キリノ大統領が埋葬されているタギック市の英雄墓地(Libingan ng mga Bayan)、モンテンルパ美術館の2カ所で開催。英雄墓地では、キリノ元大統領の墓標へ花輪贈呈が行われ、越川和彦・駐比日本国大使、国際協力機構(JICA)比事務所・坂本威午所長、マニラ日本人会・高野誠司会長(フィリピン住友商事社長)フィリピン日本商工会議所・下田茂会頭(丸紅フィリピン社長)らが花輪をささげました。
また、モンテンルパ美術館(モンテンルバ市)で行われた式典では、越川和彦・駐比日本国大使、キリノ元大統領の姪でもあるキリノ財団代表のアレリアンヘラ・キリノ弁護士らが壇上に立ち、現在の日比関係の礎となったキリノ前大統領の偉業をたたえるとともに、あたらめて今後のさらなる強固な日比関係の構築にむけた決意を誓いました。
壇上に立つ越川和彦・駐比日本国大使
キリノ大統領の談話を紹介するキリノ財団代表のアレリアンヘラ・キリノ弁護士
(参考)エルピディオ・キリノ元フィリピン大統領(H.E.Elpidio QUIRINO,former President of the Republic of the Philippines)
1890年~1956年。大統領在任は1948年4月から1953年12月まで。大統領在任中の1953年6月に,フィリピンのモンテンルパ刑務所に服役していた105名の日本人戦犯に対する恩赦を決定した。