フィリピン人デザイナーがトニー賞にて、ベストコスチューム賞を受賞！

2016年06月15日更新

アメリカの演劇、ミュージカル界で最も権威ある賞、トニー賞にてニューヨーク在住のフィリピン人デザイナー、クリント・ラモス氏が演劇衣装デザイン賞を受賞しました。

ラモス氏が担当したのは、演劇「イクリプスト」の衣装デザイン。

西アフリカで起きた、第二次リベリア内戦中の５人の女性たちを描いた作品。内戦で激動するリベリアの女性に起こった過酷な運命。アフリカの現状を描いた社会派の演劇です。

主演は、オスカー女優のルピタ・ニョンゴ氏。

（写真）授賞式のラモス氏。

ラモス氏はセブの生まれ。フィリピン大学にて、劇場アートを学び、同大学の劇団衣装を手掛けました。その後、ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・アートにて奨学金（全額）を受けて学び、美術学修士号（劇場、映画）を得ました。以来、アメリカだけでなく、世界で多くの劇場衣装やセットを手掛けています。

フィリピン人でトニー賞を受賞したのは、ラモス氏が４人目。　他のフィリピン人は下記の３名です。

レア・サロンガ氏　―　ミス・サイゴンでキム役で主演し、フィリピン人として初めてミュージカル主演女優賞を受賞。

ジェット・トレンティーノ氏　―　演劇再演賞、ミュージカル作品賞、舞台演劇賞を受賞。

ロバート・ロペス氏　―　GOT4冠（エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞）を達成した数少ない作家の1人。

トニー賞ではミュージカル作品賞、脚本賞を受賞しています。

「イクリプスト」は、ニューヨークブロードウェイ、ジョン・ゴールデン・シアターにて６月１９日まで上演中です！

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