8月25日から28日、「マニラ国際無声映画祭(International Silent Film Festival Manila)」がマニラのシャングリラプラザにて開催されます。
開催に先駆けて、先日シャングリラプラザにて記者会見が行われました。
(写真)記者会見にて、それぞれの国の映画について語られました。
2007年に始まり、今年で10年目となるこの映画祭。今年は、10の映画、9つの国(オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、日本、フィリピン、スペイン、イギリス、アメリカ)が参加して開催されます。
国際無声映画祭とは、音のないクラシック映画の上映会。
各国の文化機関・大使館が選定した名作・傑作無声映画が、フィリピンのミュージシャンによる生演奏とともに上映されます。
また、古いものでは、1899年代に製作されたものもあり、現在の映画にはない技術によって映し出された世界を楽しむことができます。
(写真)映画に携わった監督とミュージシャン
日本からは、「MUTEKI (霧笛)」(1934年、村田実監督)という映画が出品されます。
文明開化の明治期横浜を舞台に、居留外国人の愛人をめぐって愛憎のドラマが繰り広げられる大佛次郎文学の映画化です。
そして、この音楽を担当するのは“Makiling Ensemble”というフィリピンのバンドグループ。
19年目、4枚のアルバムをリリースしているこのバンドは「フィリピンのワールドミュージック」と呼ばれ、
フィリピンらしさの中にインド、ロック、ラテンなどが混ざった独特な音楽を奏でます。
(写真)フィリピンのミュージシャン"Makiling Ensemble"
8月27日には、東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員で、このイベントの設立にも携わった岡田秀則氏と、ニック・デオカンポ氏のトークセッションが、グランドアトリウム(Grand Atrium)にて行われます。
この映画祭の成り立ちや、「MUTEKI 霧笛」の背景について語られます。
フィリピンの音楽とともに、クラシックな無音映画をぜひ楽しんでください。
映画は、無料で鑑賞することができます。
【イベント詳細】
◇国際無声映画(International Silent Film Festival)
日時:8月25日―28日(上映スケジュールはこちらから)
場所:シャングリラプラザ、シャングシネプレックス(Cinema 2, Shang Cineplex, Shangri-La Plaza, EDSA Cor. Shaw Blvd., Mandaluyong City)
上映スケジュール:
8月25日(木) PLAY ON!-サイレントシェイクスピア(イギリス) 19:30-
26日(金) INDIO NACIONAL(フィリピン) 17:30-
MACISTE IN HELL-MACISTE ALL'INFERNO(イタリア) 20:00-
27日(土) LA REVOLTOSA(スペイン) 15:00-
THE FOGHORN-MUEKI霧笛(日本) 17:30-
FOR HEAVEN'S SAKE(アメリカ) 20:00-
LEG OF LAM-Le PIE DE MOUTON(フランス) 15:00-
DER BALLETTERZHERZOG(オーストリア) 17:30-
THE LAST LAUGH-DER LETZTE MANN(ドイツ) 20:00-
オフィシャルフェイスブック:International Silent Film Festival Manila
◇トークセッション
日時:8月27日 13時30分~
場所:グランドアトリウム(Grand Atrium)
- 「ニックネーム」 Kosaki
- 「自己紹介」 バスケットボールが大好き!
- フィリピン人と本気で戦ってみたりします。