アジアのノーベル賞と呼ばれる“マグサイサイ賞”の受賞者発表が7月27日(水)に行われ、
フィリピンのマグサイサイ財団から国際協力機構(JICA)が管轄する青年海外協力隊などの3団体と個人3名に授与すると発表。
日本の団体が受賞するのは今回が初めて。(日本として、過去に個人の受賞はありました。)
フィリピンでは有名な“マグサイサイ賞”とはどのようなものなのでしょうか。
(写真)マグサイサイ元大統領の横顔が彫られた賞のメダル
出典:http://sandbox.mossesgeld.com/rmaf/about-the-award/
◆マグサイサイ財団とは?
マニラに本部を構える財団。
“マグサイサイ”とは、第2次世界大戦後3人目のフィリピンの大統領を務めたラモス・マグサイサイ元大統領の名前に由来します。
質素で謙虚な元大統領、正義に対する情熱や、人々を尊重する人柄から、多くの人に愛され人々からは
「民衆に根差した政治家」と呼ばれ慕われた大統領だったようです。
そんな、国民から愛されたマグサイサイ元大統領が亡くなった1957年にこのマグサイサイ財団は発足しました。
(写真)マグサイサイ元大統領
出典:http://sandbox.mossesgeld.com/rmaf/about-the-award/
◆マグサイサイ賞とは?
マグサイサイ財団が1957年、解決の難しい問題にアジア地域で献身的に取り組む人々に賞を贈りました。
それがマグサイサイ賞で、1年に1回、受賞者を選定しており、これまでに312名が受賞しています。
過去の受賞者には、インドの貧困問題に貢献したマザー・テレサや、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世など、
後にノーベル平和賞を受賞した人々も受賞。
今回は、日本、インド、インドネシア、フィリピン、ラオスよりそれぞれ選ばれました。
今回受賞した青年海外協力隊は、1965年に発足し、今年で50周年を迎えました。
これまでに全世界で41,000人を超え、アジア地域には延べ12,127人を派遣しており、
今年6月末現在はアジア18か国575人が活動しています。
JICA公式ウェブサイトによると、
『現地の人々と共に生活し、共に働くという理想と精神に基づいた、これまでのアジア地域の経済と社会の発展への貢献が認められ、
今回の受賞となりました。』とのことです。
(JICA公式ウェブサイト: http://www.jica.go.jp/press/2016/20160727_01.html )
授賞式は、マグサイサイ元大統領の誕生日である8月31日にマニラのパサイ市にて行われる予定です。
- 「ニックネーム」 Kosaki
- 「自己紹介」 バスケットボールが大好き!
- フィリピン人と本気で戦ってみたりします。