「今、この瞬間に、地球上のどこかで大量殺人が起こっているのに、のんびり絵画鑑賞をしている私たちがいる・・・。」
劇団「青年団」主宰、劇作家・演出家の平田オリザ氏の代表作の1つ『東京ノート』について、このたび、物語の舞台をマニラに翻案し、俳優陣も新たにマニラでオーディションを行い、『マニラノート』が、11月30日よりマニラで上演されます。
『東京ノート』は、これまで、『ソウルノート』、『台北ノート』などアジア各国の都市に翻案した作品が発表されています。また、東南アジア地域では、2017年11月には、日タイ修好130周年記念事業の一環として、国際交流基金バンコク日本文化センターとチュラロンコーン大学文学部演劇学科の共催により、『バンコクノート』が上演されました。
東京ノート(~第39回岸田國士戯曲賞受賞作品~ )より“あらすじ”
舞台は2014年の東京。フェルメール展が開かれている近代的な美術館のロビー。ヨーロッパで大きな戦争が起こっていて、名画がアジアへと避難してきている。反戦運動を辞めた学芸員(大塚洋)、武器を作る会社で働くサラリーマン(山内健司)、相続した高価な絵画を美術館に寄贈しようとする若い女(辻美奈子)、卒論の資料収集に来た女子大生(荻野友里)などが行き交う。遠くの戦争の影響を少なからず受けながら、ありきたりな日常も流れている。
会場:CCP Little Theater
上演期間:11月30日~12月16日(計12回)
日程:
11月30日(金曜日)午後8時(初演)
12月01日(土曜日)午後3時、8時
12月02日(日曜日)午後3時
12月07日(金曜日)午後8時
12月08日(土曜日)午後3時、8時
12月09日(日曜日)午後3時
12月14日(金曜日)午後8時
12月15日(土曜日)午後3時、8時
12月16日(日曜日)午後3時(千秋楽)
チケット販売:TicketWorld
電話番号:(0915) 607-2275 832-3704
全編タガログ語による上演となります。
(第1週の4回は英語字幕付き上演を予定)
絵画鑑賞という観点から、ものごとを遠くからそして近くから見るという行為について深く考えさせられる舞台です。
制作:劇団タンハラン・フィリピノ、国際交流基金マニラ日本文化センター
演出:平田オリザ
共催:国際交流基金マニラ日本文化センター、劇団タンハラン・フィリピノ、フィリピン文化センター