フィリピン最大の商業銀行 BDO。3月6日(火)第2回経済セミナーをSMXコンベンションセンターにて開催し、成功裏に終わりました。イベントには、約100名が招待され、食事会、そして今年の主な見通しについての発表へと続きました。
BDO ジャパンデスク ヘッドの田中 嗣久氏
2017年は良好だった。2018年はさらに良くなるだろう。
Jonathan Ravelas氏
比較的良好だった2017年。課題点はあるものの、2018年は更に良くなるとBDOでは見通しています。BDOの第一副社長及び市場戦略を担当するJonathan Ravelas氏も今後の経済についてスピーチを行いました。
Ravelas氏は、2018年のポイントとなる次の4点について、見通しを述べました。
世界的なゴルディロックス経済(安定した経済)、個人消費および政府支出による、フィリピン経済の安定した成長、国内インフレ率及び金利の上昇、回復力のある通貨。
同氏によると、今年の主な注目点は次の3つ。中央銀行の利上げ、為替変動、政府のインフラ計画の進行状況。
投資家にとって、注目すべきビジネスは:農業関連産業、観光業、製造業、インフラ整備および建設、電力およびエネルギー、IT-ビジネスプロセス管理外注産業。これらはまた、フィリピン政府が注目している開発計画でもあります。
文化の違い~気付く、尊敬、和解~
Marie Segura氏
CMCビジネス ソリューション コンサルタントの Marie Segura氏は、フィリピン人と日本人の職場での振る舞いについて、興味深い意見を述べ、会場を和ませました。 彼女はオランダの社会心理学者、Geert Hofstede氏の、“6つの知的次元”に基づいたデータを使用。 このうち3つ(時間、確実性、達成)に焦点を当て討議しました。
これら3分野において、フィリピン人と日本人では逆の結果を得ました。例えば、日本人は長期的な結果に目を向けますが、フィリピン人は短期間の結果に焦点を当てます。
日本人は、確実性を求めますが、フィリピン人は曖昧さに寛大です。
さらに、日本人は達成することに価値を見出しますが、フィリピン人は、質の高い人生を重要視します。
彼女のトークの目的は、職場において、特にグローバル企業での、文化差について、理解を深め、尊敬し合い、調和して働く方法を見つけること。どちらの文化が良い、悪い、と指摘するためではありません。
“文化とは違うもの”。 文化に良し悪しはない、と気が付くことからすべてが始まるのです。
このように述べ、セミナーを締めくくりました。
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- 「ニックネーム」 かなっぺ
- 「自己紹介」 ダーリンはフィリピン人。
- フィリピンと旅行と犬が大好きです!