ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > プライマーブログ > USトランプ大統領、誕生へ! フィリピンへの影響は?

USトランプ大統領、誕生へ! フィリピンへの影響は?
2016年11月14日更新

 

世界中が注目していたアメリカ大統領選。大接戦の末にドナルド・トランプ氏が次の大統領に決まりました。喜ぶ人もいれば悲嘆にくれる人もいて、この大統領選への注目度の高さがうかがえました。

 

(写真)アリゾナ州フェニックスで演説に臨んだトランプ氏 出典: Wikimedia Commons

 

さて大統領選といえば、フィリピンの人たちにとっても記憶に新しい出来事です。約半年前にロドリゴ・ドゥテルテ大統領が選ばれたわけですが、両名の類似点については、それぞれの選挙期間中から複数指摘されてきました。フィリピンでドゥテルテ氏が、アメリカでトランプ氏が選ばれたらどうなるだろうかという人々の推測が現実になったのです。

 

アメリカ大統領選はアメリカだけの問題ではありません。世界の大国を誰が率いるのか、フィリピンでも注目を集めました。

選挙結果について、フィリピンでの政治家たちの反応はそれぞれです。ドゥテルテ大統領は「温かい祝辞」を送った一方、アルバイ州選出の議員Salceda氏は懸念を表明しています。

 

下記は、トランプ大統領誕生によるフィリピンへの影響を各分野ごとに掲載したものです。

 

 

<国際関係>

現在のフィリピン-アメリカ間のと緊張関係は、ドゥテルテ氏の暴言がもたらしたものです。そのほとんどは、ドゥテルテ大統領の犯罪・テロリズムに対する政治姿勢に対してネガティブなコメントを発したオバマ政権に向けられたものでした。

大統領が代われば大使も代わる可能性が高いですが、対米関係の改善が見込めない限り、新たな駐フィリピン・アメリカ大使をフィリピン政府に対して示してこないことが考えられます。

 

<海外投資>

トランプ氏は選挙戦で、外国へ流失した雇用をアメリカ国内に戻すと述べてきました。「アメリカ第一」を掲げる彼の計画では、外国への投資は後回しにされるでしょう。もしトランプ氏が公約を実行すれば、例えばフィリピンで最も成長著しいビジネス・プロセス・アウトソース産業(BPO)では、これらの産業の雇用をアメリカに引き上げてしまうことが予測できます。

 

<退役軍人>

選挙活動中の公約の一つに、退役軍人省の改革があります。

第二次世界大戦で米軍側として日本軍との戦闘に従軍した、フィリピンの退役軍人が数年にわたり求めてきたことでもあります。ここでも「アメリカ第一主義」ポリシーが適用されない限り、フィリピンの退役軍人にとっても待遇改善につながるでしょう。

 

<移民政策>

トランプ氏の移民受け入れに対する強硬な姿勢は、フィリピン人にとってアメリカへの移住を難しくするでしょう。テロの温床となっているとみられる国からの移民に対して、トランプ氏は何度も言及してきました。アメリカの政治家の中にもこうしたコメントに対して不安感を持ち、アメリカの経済にも全体として影響すると指摘している人もいます。

すでに何十万人ものフィリピン人が移民としてアメリカ経済の成長に寄与しているからです。またトランプ氏のこの姿勢は、アメリカに滞在している少なくとも50万人以上のフィリピン人を脅かすことにもなりかねません。

 

 

これらはトランプ大統領が公約を実行すれば、フィリピンに対して影響を及ぼすと思われる4つの大きな分野です。経済やヘルスケア、国防などほかの分野においては、公約を取り消したり、これらの分野に関する海外雇用を引き上げたりしない限り、大きな影響はないと見られています。

 

とはいえ、トランプ氏はまだ就任していないため、影響は予測にすぎません。大統領就任式は2017年1月20日正午から行われる予定です。

 

 

参照: Rappler, InterAksyon, ABS-CBN News, Inquirer.net, Inquirer.net US Bureau

 

ページ上に戻る

「ニックネーム」 Ami
「自己紹介」   ファッション、洋楽ロック、
洋画が大好きです!
初めてマニラに上陸しました。

コメントを投稿

コメント歓迎! 特に掲載内容に変更・間違い等ありましたらコメントを送りください。
コメントを入力:
※掲載内容に関するご質問、ご予約は上記の連絡先にご連絡ください。
※掲載内容の相違、ご意見ご要望はここにご連絡ください。

※投稿いただいたコメントは、管理者のチェック後掲載しておりますので、即時には反映されません。

新着ブログ

2025年03月06日

フィリピン国際パイロミュージカルコンペティションが、パサイ市のSMモール・オブ・アジア内シーサイド・ブールバードで開催されています。このイベントでは、音楽とシンクロする壮麗な花火ショーを体験することができます。これまでアメリカ、ドイツ、オーストリアなどの各参加国が様々な演目で、多くの観客を魅了してきましたが、最終日となる3月15日(土)には、カナダとフィリピンが最終対決! 今年のコンペティションを締めくくります。

2025年03月06日

ラグビーの熱気と興奮を間近で感じられる「第34回インターナショナル10人制ラグビーフェスティバル」が、2025年3月22日・23日にアラバン・カントリークラブで開催されます。マニラの日本人チームであるマニラハポンズも出場します!

2025年03月03日

今年もやってきました!日本の風物詩「盆踊り大会」 を今年も開催いたします!マニラ日本人会会員だけでなく、ご家族やご友人、フィリピン人のお知り合いも大歓迎!日本の夏祭りを、異国の地でともに楽しみませんか?

2025年03月02日

令和7年3月24日から、旅券の偽変造対策を強化するため、人定事項ページにプラスチック基材を用いた「2025年旅券」の発給開始を予定しております。

2025年02月26日

今月号では、新年度のスタートに向けて「フィリピン新生活ガイド2025」を特集します。新たにフィリピンでの暮らしを始める方はもちろん、すでにマニラで生活されている方にとっても役立つ情報が満載です。ビジネス烈伝では、フィリピンの日系企業の中でも最大規模を誇る Epson Precision Philippines Incorporated (EPPI) の President 入江有志氏にお話を伺いました。

広告
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you  |   【フィリピン在住者向け】コンシェルジュ&会員制コミュニティ Barong Club