2月19日(日)、RCBCプラザで第5回ANA寄席が開催されました。
チケットは無料で、インターネット応募による抽選。1000人以上が応募しました。
(写真)RCBCプラザで第5回ANA寄席が開催
今回は、全日本空輸(ANA)と国際交流基金(Japan Foundation)との共催で、
フィリピンの方に日本を知ってもらうこと、日本に行きたいと思ってもらうこと、日本を楽しんでもらうことがコンセプトでした。
そこで今回の寄席のタイトルは「RAKUGO in English」
開演から全編英語、主催者挨拶も英語とタガログ語、来賓あいさつも英語ですが、番組の構成は、寄席そのもの。
音曲あり、太神楽あり、そしてもちろん落語あり。
一番太鼓が打ち鳴らされ、出囃子が鳴り、前座がわりはカナダ人噺家 桂福龍さんの司会進行。
高座には緋毛氈に座布団、そして金屏風にめくり。最高の舞台装置です!
(写真)英語落語家の桂かい枝さん
観客は400人ほど。満員の客席の8割がたを占めるのは、おそらく落語に初めて触れるフィリピン人聴衆、残りの2割を占めるのは、「英語落語」初体験であろう日本人聴衆。
観客のイマジネーションによってのみ完成される落語という芸能。すんなり寄席の空気が醸されるかしらとの心配を払しょくするかのように、トップバッターにトリも務める桂かい枝師匠が登場。
25か国300公演以上、フィリピンもすでに7回目という海外公演の実績に裏打ちされた、圧巻のマクラを展開します。
かみしもをふること(右を向いたり左を向いたりしての人物の演じ分け)、扇子と手ぬぐいの効果、着物に正座、それら全ての落語の特殊要素が、平易かつ流れるようによどみのない英語で、しかもすべて笑いとともに、全観客に浸透。
そして上方噺「動物園」へ。
全観客が、言葉の壁も国籍の壁も、落語という特異な芸能の壁も取り払われ、寄席の観客として、笑いの渦に巻き込まれる中、一席目おひらき。
(写真)三味線の内海英華さん
もう完全に寄席の空気の中、観客は三味線の内海英華さんのタガログまじりの都々逸に聞きほれ、つづく桂あさ吉さんの「桃太郎」のこまっしゃくれた子供にクスクス笑う。
元々奉納神事の太神楽は、言葉の壁など無縁の世界。ラッキー舞さん(と、観客有志のフィリピン人)の熱演に、皆が一体となって手に汗を握り、惜しみない拍手を贈る。
とどめの一席は、トリの桂かい枝師匠。
小噺で笑わされ、アクション満載の「いらち俥」で人力車を見たことが有る無しを問わず、全員が爆笑させられて、おひらき。
(写真)英語落語家の桂あさ吉さん
(写真)太神楽曲芸師のラッキー舞さん
寄席っていいなあ、落語って笑えるなあ、日本って面白いなあ、そんな後味が尾を引く、素敵な公演でした。
全日本空輸(ANA)
Japan Foundation
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