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フィリピンの人間国宝たち
2018年07月15日更新

伝統をそのままの姿で、文化やその個性が分かる形で未来へ残すことはどの国においても重要です。フィリピンにおいても同様に、風習と芸術を守ろうと努める人々がいます。

1992年以来、国家文化芸術委員会(NCCA)では  優れた功績のある人物にthe Gawad sa Manlilikha ng Bayan(GAMABA)という賞を送っています。この賞はユネスコ人間国宝の基準に則しており、これは豊富な知識や技術を身につけた人、または形のない遺産を目に見えるよう再現した人に送られる賞のことです。

このユネスコの認定に加えて、受賞者は工芸に熟達し人々を結びつける役割を担う必要があります。さらに文化の復興に貢献して、コミュニティ内ではその伝道師とされている事が条件となります。受賞者は記念の盾とメダル、祝い金10万ペソに加えて、月々1万ペソが授与されています。

 

マグダレナ・ガマヨ(Magdalena Gamayo)、アベル織物、イロコス・ノルテ、2012年認定

彼女は16歳の頃に織物を始め、今では織物の達人にまでなりました。その作品はイロカノの伝統織物に限らず、それを発展させ新たなデザインを生み出しています。中でもPinilian織りと呼ばれる伝統織物は高等な技術を必要とし、様々な形をしていて、花のように見えるため「糸の花」と呼ばれています。この技術により彼女は2012年、GAMABAに認定されました。

 

アロンソ・サクラ(Alonzo Saclag)、音楽と舞踊、 カリンガ、2000年認定

彼はAwichonと呼ばれる現地の文化を尊重した村と広場を作り、その学校でカリンガの文化を広める取り組みを行っています。特に故郷の伝統芸術に力を注いでいる芸術家でもあり、その揺るがない情熱でカリンガに伝わる楽器と踊りを人々に伝え続けています。

 

フレデリコ・カバレロ(Frederico Caballero)詩人/叙事詩、ブキドノン、 2000年認定

数ある詩人たちの中で、彼もまた叙事詩(歴史や詩を歌にのせ伝承するための物語)に魅了された人物の内の一人です。彼はその熱意を生かし、ビサヤの学校で伝統の継承に尽力し、その他にも、本やレコードを作成し、未来に叙事詩を残そうと力を注いでいます。

 

テオフィロ・ガルシア(Teofilo Garcia)伝統兜、アブラ、2012年認定

彼は、農家として農作物のすべてを最大限に利用する事に非常に長けて、例えばそれは、ひょうたんを利用してイロカノの人々伝統的な円錐形の兜、tabungawを作ることである。またトウを飾りに使うために正確に処理をする道具を発明したりした実績が評価され2012年に人間国宝に任命されまし。また、ひょうたんを育てて兜を作る技術を伝えるトレーニングプログラムを開いて、次の世代に伝える活動を精力的に行っています。

 

ウァン・アハダス(Uwang Ahadas ヤカン音楽、バシラン、2000年認定

ヤカン族の人々にとって稲作のセレナーデを歌う事は、その土地の作物へ愛を注ぎ、眠りから奮い立たせ、より多く実らせ、より豊作になる事につながると信じられていました。彼は農業におけるその伝統的なkwintangan kayuの演奏者の名人です。そしてまたヤカン族の人々の様々な伝統音楽を奏でられるよう、自身でもたくさんの音楽を覚えてきました。

 

エドワード・ムトゥック(Eduardo Mutuc)金属細工、パンパンガ、2004年認定

彼の主に教会で見られるような、銀、銅、または木材で作られた宗教的装飾品を手掛けている芸術家です。作品は12mを超える巨大なものから、細部まで技巧を凝らした職人技を見ることができる小さいものまで様々。彼は金属細工の達人となり、またその技術は現代においても金装飾をつくる時に必要とされています。

 

NCCAは政治的役所からGAMABAへのノミネート依頼があるとその対象者をよく厳選した上で任命をしており、今年、上議員のJuan Edgardo AngaraとNancy Binayからワン・オド・オギャイ(Wang-Od Oggay)と言うカリンガ族の最年長バトックタトゥーアーティストの推薦を受け、2018年6月25日、彼女を文化遺産に任命しました。

 

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