10月21日(水)、「国際交流基金マニラ日本文化センター (JAPAN FOUNDATION) 」主催の
日本文学に関するトークイベント「New Japanese Writing」が、
マカティ・アヤラミュージアムにて開催されました。
『村上春樹』など、世界的に有名な日本人作家は知られていても、日本文学自体に対する
注目度はあまり高くないフィリピン。
イベントを通して最新の日本文学事情を紹介することによって、
「日本文学にもっと関心を持ってもらいたい」という想いがあります。
イベントの始めは、主催者である、JAPAN FOUNDATION 小出氏の挨拶。
(写真) 今回のイベントを開催するに至った経緯を語ります
続いてのトークイベントの登壇者は、Roland Kelts氏、Kitamura Satoshi氏の2人。
◆登壇者プロフィール◆
【Roland Kelts 氏】
アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ研究者、編集者。
欧米において日本のポップカルチャーが与える影響に関する研究の
第一人者であり、著書には「ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命 (2007)」がある。
【Kitamura Satoshi 氏】
イギリスを拠点として活動する、絵本作家、イラストレーター。
デビュー作「ぼくはおこった」でイギリスの新人絵本作家に与えられる
「マザーグース賞」を受賞するなど、国内外で数々の賞を受賞している。
(写真) 写真左から、Kitamura Satoshi 氏、Roland Kelts 氏
イベントは、2人が発行にたずさわる雑誌「Monkey Business」についての
話を中心に進行。
Monkey Businessは、「現代の日本文学を英語で紹介する」世界で唯一の雑誌。
毎年1回の発行に際しては、ニューヨーク、サンフランシスコ、トロント、ジャカルタ、
シンガポールなどの大都市でイベントを行うなど、世界中から注目を集めています。
(写真) Monkey Businessを片手に話す Roland氏
Roland氏はMonkey Businessについて、
「もちろんこの雑誌を読んで、日本文学の全てがわかるわけではありません。
ただこの雑誌には、私たち編集者が愛してやまない日本文学の数々を、厳選して載せています。
日→英の翻訳者の質も高いので、読者にその魅力が十分に伝わるはずです。」
と語ります。
イベントの最後には、Kitamura氏の絵本作品の紙芝居が披露され、
ユーモア溢れるストーリーに会場は和やかな笑いに包まれました。
(写真) 紙芝居を披露するKitamura氏
フィリピン人の参加者が、イベント終了後に一目散に、Roland氏、Kitamura氏の
もとに駆け寄って、想い想いにお話されているのが印象的でした。
(写真)イベント終了後、参加者は登壇者の2人のもとへ
今後さらに深まっていくであろう日比間の文化交流に、「日本文学」がもっともっと
大きな役割を果たすようになることを期待したいですね!
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国際交流基金 (JAPAN FOUNDATION) イベント情報
- 「ニックネーム」 Hokuto
- 「自己紹介」 プライマーの巨人。背が高いけど気は小さめ。
- フィリピンの魅力にとりつかれ、
- セブからマニラへ。