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【在フィリピン日本国大使館からの安全対策情報】年末年始に向けての注意喚起
2019年12月10日更新

【ポイント】
●年末年始は,特にテロや一般犯罪に対する一層の注意と警戒が必要です。
●フィリピンに渡航・滞在される皆様におかれては,最新情報の入手に努め,大勢の人の集まる場所への訪問はできる限り避けるとともに,下記の内容に十分留意して,安全確保に注意を払ってください。

フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在フィリピン日本国大使館

 

 

 

 

1 テロについて
 毎年同時期,世界的に発生が増加する傾向があります。フィリピンにおいては,治安当局の取り締まりもあって,現状,主要過激派組織の活動が縮小しているようにみえますが,未だ過激派組織の関係者(戦闘員)が報復行動に出る危険性や,フィリピン各地において同組織関係者の流入,ローンウルフ型テロ等の発生も懸念されることから,引き続き十分な注意と警戒が必要です。
 フィリピンに渡航・滞在される皆様におかれては,年末年始に向けて,以下のテロ対策をお願いします。

(1)最新の関連情報の入手に努め,注意,警戒を怠らない。

(2)テロ・誘拐等の標的となりやすい場所(※)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする,その他の状況に応じた安全対策を講ずる。
(※)各種イベント会場,公共交通機関,観光施設,各種リゾート施設,レストラン,ホテル,ショッピング・モール,スーパーマーケット等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等

(3)抗議活動などに遭遇した場合は,不用意に近づくことなく速やかにその場を離れる。

(4)特にテロに遭遇してしまった場合には,その場から直ちに離れ,現地当局の指示があれば,それに従い冷静に行動するように努める。

2 窃盗,強盗,恐喝,詐欺等の一般犯罪について
 フィリピン当局は,都市部の治安は改善傾向にあるとしていますが,邦人の各種犯罪被害は現在も減少しておらず,渡航者の増える年末年始に向けてのこの期間は,特にその増加が懸念されます。フィリピンで発生する犯罪のほとんどは,グループによるものとみられ,あらかじめターゲットを絞った上で犯行に及んでいることが多いと考えられます。常に狙われているおそれがあることをあらためて認識するとともに,トラブルに巻き込まれないよう,フィリピンの法を守り,また安全対策を講じてください。また,仮に何らかの事件に巻き込まれ,身の危険を感じた場合には,絶対に抵抗せず,常に生命と身体の安全を最優先してください。
 最近の邦人犯罪被害の傾向と注意すべき点等は概ね次のとおりです。

(1)スリ,置き引き
 飲食店内やショッピング・モールのエレベーター,エスカレーターなど,混み合う場所,また,道ばた等でも集団に囲まれ(道ばたの場合は特に子供),知らないうちにバッグやポケットの中から財布や旅券を抜き取られる例や飲食店等で,傍らに置いてあったバッグを持ち去られる例などが多く報告されています。混み合う場所にはできる限り近づかない,貴重品等は目の届く範囲に置いてしっかり管理するなど,基本的な防犯対策を見直すようにしてください。

(2)睡眠薬強盗,恐喝(いわゆる美人局)被害
 都市部のショッピング・モールで声をかけられ,提供された飲食物を摂取後,意識が朦朧となり,目覚めた時には貴重品が盗まれていたといった例や,同じような状況において,女性に誘われ,家についていった男性が,その女性から「暴行された」などとして家族と称する男性に慰謝料を請求される例などが多く報告されています。いずれも声をかけてくる人物について行かなければ未然に防ぐことができるトラブルです。
 なお,当然ながらフィリピンにおいても買春は違法行為であり,状況によっては最高で終身刑が科される重大犯罪となります。特に18歳未満の未成年者に対するわいせつ行為等は,たとえ双方合意の下であっても,終身刑等の重刑が科される例もあります。遵法意識を強く持ち,見知らぬ人物の誘いには軽々に乗らないよう注意してください。

3 喫煙・飲酒について
 現在,フィリピンでは,全土において,指定された場所以外での喫煙及び飲酒を禁じる大統領令が施行されています。喫煙・飲酒が可能なスペースが限られる上,警察官や自治体の係員等が厳格な取締り活動を行っており,初犯でも罰金が科されますので,十分注意してください。
 犯罪被害例や防犯対策等,詳しくは「安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_013.html )」にも記載されていますので,併せ御参照ください。

4 渡航前のご注意
 海外渡航前には,万一に備え,海外旅行保険に加入されることを強くお勧めします。(フィリピンでは,保険や実費で治療費を負担できないことがわかると診療を断られることがあります。なお,病気や事故に遭った際の治療費や緊急移送費は高額となるため,緊急移送費もカバーする十分な補償額の保険に加入されることをお勧めします。)
 また,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。また,「たびレジ」への登録を必ず実施してください。
(たびレジの登録: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )

(問い合わせ窓口)
○在フィリピン日本国大使館
 住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
 電話: (63-2) 8551-5710
 FAX : (63-2) 8551-5780
 ホームページ: https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在セブ領事事務所
 住所:7F, Keppel Center, Samar Loop cor. Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City
 電話: (63-32) 231-7321
 FAX : (63-32) 231-6843

 

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