在フィリピン日本国大使館は12月10日、年末年始に向けての注意喚起のお知らせしました。
【ポイント】
●フィリピン各地においては殺人、強盗、強姦等の犯罪は減少し治安改善がみられます。しかし年末年始は、特にテロや一般犯罪に対しては一層の注意と警戒が必要です。
●現在、新型コロナウイルスに対する水際対策措置のため、フィリピン及び日本における入国時及び帰国時の検査・検疫に関する措置を日々変更しています。また、現在、外務省は、フィリピン全土に対して「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」を発出しています。最新の情報に引き続きご注意ください。
【本文】
フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在フィリピン日本国大使館
1 テロについて
世界的にはこれまで毎年年末年始にテロが増加する傾向がありました。フィリピンにおいては治安当局の取り締まりもあって、現状、主要過激派組織の活動が縮小しているように見えますが、未だ過激派組織の関係者(戦闘員)が報復行動に出る危険性や、フィリピン各地において同組織関係者の流入、ローンウルフ型テロ等の発生も懸念されることから、引き続き十分な注意と警戒が必要です。
(1)最新の関連情報の入手に努め、注意、警戒を怠らない。
(2)テロ・誘拐等の標的となりやすい場所(※)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる、できるだけ滞在期間を短くする、その他の状況に応じた安全対策を講ずる。
※ 各種イベント会場、公共交通機関、観光施設、各種リゾート施設、レストラン、ホテル、ショッピング・モール、スーパーマーケット等、人が多く集まる施設、協会・モスク等宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)等
(3)抗議活動などに遭遇した場合は、不用意に近づくことなく速やかにその場を離れる。
(4)特にテロに遭遇してしまった場合には、その場から直ちに離れ、現地当局の指示があれば、それに従い冷静に行動するように努める。
2 窃盗、強盗、恐喝、詐欺等の一般犯罪について
新型コロナウイルス感染症への感染拡大防止措置等により治安当局や自治体がフィリピン各地において警備を強化していることもあり、殺人、強盗、強姦等の犯罪は減少し、治安改善がみられるとしています。しかしながら、コロナウイルス感染拡大を受けた経済状況の悪化による生活困窮のため、依然として邦人がひったくりや置き引き等の犯罪被害に遭う事例が報告されています。
今後、仮にビザなし渡航者の再開や、査証発給条件の緩和が認められた場合には渡航者が増加し、邦人の犯罪被害増加も懸念されます。
フィリピンで発生する犯罪のほとんどは、グループによるものとみられ、あらかじめターゲットを絞った上で犯行に及んでいることが多いと考えられます。常に狙われている恐れがあることをあらためて認識するとともに、トラブルに巻き込まれないよう、フィリピンの法を守り、また安全対策を講じてください。また、仮に何らかの事件に巻き込まれ、身の危険を感じた場合には、絶対に抵抗せず、常に生命と安全を最優先してください。
3 新型コロナウイルス感染症は、現在も世界的に市中感染が続いています。さらに、新たな変異株(オミクロン株)の感染拡大も確認されています。
フィリピン及び日本双方において、新型コロナウイルスに対する水際対策措置のため、入国時及び帰国時の検査・検疫に関する措置を日々変更していますので、関連情報の情報収集に努めて頂くようお願いします。
なお、外務省は、フィリピン全土に対して「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」を発出していますので十分留意願います。
4 在留邦人及びフィリピンに渡航・滞在される皆様におかれては、年末年始に向けて、テロ対策、一般犯罪対策、新型コロナウイルス感染症等に対する水際対策措置等の最新の関連情報の入手に努め、引き続き注意・警戒をお願いします。
【関連情報】
○外務省
・海外安全情報(※新型コロナウイルス感染症に関する情報を含む):https://www.anzen.mofa.go.jp/
・海外安全情報(フィリピン):https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0
・ゴルゴ13の安全対策マニュアル:https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
・海外安全 虎の巻(海外旅行のトラブル回避マニュアル):https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
・爆弾テロ対策Q&A:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html
・海外旅行のテロ・誘拐対策:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html
○厚生労働省
・新型コロナウイルス感染症について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
・水際対策に係る新たな措置について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
問い合わせ窓口
○在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City,Metro Manila
電話:(市外局番02)8551-5710
(邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786
FAX:(市外局番02)8551-5785
ホームページ:http://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在セブ日本国総領事館
住所:8th Floor, 2Quad Building, Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City
電話:(市外局番032)231-7321 / 7322
FAX:(市外局番032)231-6843
ホームページ:https://www.cebu.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在ダバオ日本国総領事館
住所:4th Floor, B.I. Zone Building, J.P. Laurel Avenue, Bajada, Davao City 8000
電話:(市外局番082)221-3100
FAX:(市外局番082)221-2176
ホームページ:https://www.davao.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
※本文は在フィリピン日本国大使館からのメールを引用しています。
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