ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > プライマーブログ > 【JETROフィリピンから】大統領の施政方針演説、インフラ整備で経済復興を

【JETROフィリピンから】大統領の施政方針演説、インフラ整備で経済復興を
2020年08月03日更新

JETROフィリピンは3日、大統領の施政方針演説についての情報を発表しました。

大統領の施政方針演説、インフラ整備で経済復興を

 


ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は7月27日、第18次国会第2期通常国会の開会に当たり、毎年恒例の大統領施政方針演説を行った。「コロナ禍」対策の緊急措置に必要な権限を大統領に付与する「国民が一体となって回復するための互除法」を継承する法案(2020年6月2日記事参照)、税制改革第2弾のCREATE法案(2020年6月24日記事参照)、インターネット取引の規制に関する法案(2020年7月28日記事参照)などの早期承認を促した。

 

「コロナ禍」で打撃を負った経済については、同政権の看板政策であるインフラ整備事業の推進によって復興を目指し、首都圏以外での経済特区開発や地方への企業移転促進を通じて地方経済を振興する方針を確認した。

 

学校教育について、感染者数の少ない地域に限り、通信授業と対面授業を併用するかたちの学校再開を検討していたが、「学校での感染拡大を警戒しているため、ワクチンが手に入るまで再開を見送る」とした。なお、ワクチンについては、「中国の習近平国家主席から『ワクチンを開発したら、いち早くフィリピンに提供する』約束を取り付けている」とした。また、任期中、2022年までに教育省と全国の公立学校を情報通信網で結ぶPEN(Public Education Network)も実現すると発表した。

 

このほか、通信業界を主導する大手2社に対して「2020年12月までに通信サービスを劇的に改善できなければ、残りの在任期間中に下院と協力し、両社抜きで通信業界を改善する」と警告した。フィリピンでは最近、大統領から警告を受けていた大手民間放送局が事業免許更新を下院で否決されて事業停止になった(2020年7月22日記事参照)。

 

この演説に先駆けて官民各界から経済活動の早期再開を求める声が相次いだ。例えば、貿易産業省のロペス長官は7月16日、「当省が6月4~17日に2,135社を対象に調査を行ったところ、22%が(事業の)全面復旧、52%が部分復旧、26%が閉鎖または休業と回答した。企業と雇用を守るにはビジネスの早期再開が必要」と指摘した。

 

また、全国にネットワークを持つ最大の経済団体フィリピン商工会議所連合会も7月22日、「経済活動の制限を全面的に解除してほしい。製造業、サービス業を問わず、(地域によって)30~50%の稼働率上限を課されては収益も上がらず、やむなく閉鎖や休業を続ける企業も多い。廃業する零細・中小企業も増えており、早期の制限解除を望む」との声明を発表していた。しかし、今回の演説では事業活動の加速を促すような方策は示されなかった。

(石原孝志)


(フィリピン)


出典:JETROフィリピンビジネス短信

 

フィリピンプライマーがライン配信を始めました!ぜひ友達登録をお願いいたします。

LINE ID@philippineprimer

友だち追加

 

 

 

 

ページ上に戻る

コメントを投稿

コメント歓迎! 特に掲載内容に変更・間違い等ありましたらコメントを送りください。
コメントを入力:
※掲載内容に関するご質問、ご予約は上記の連絡先にご連絡ください。
※掲載内容の相違、ご意見ご要望はここにご連絡ください。

※投稿いただいたコメントは、管理者のチェック後掲載しておりますので、即時には反映されません。

新着ブログ

2025年01月21日

2025年1月15日(水)、日本国際協力機構(JICA)は、ケソン市のDSWD(社会福祉開発省)セントラルオフィスにて、新たな草の根技術協力プロジェクト「マニラ首都圏及び中部ルソン地域における青少年のための更生支援員の育成と制度確立を目指すプロジェクト」の覚書に署名しました。

2025年01月20日

在フィリピン日本国大使館は1月20日、マニラ首都圏における強盗事件に関する注意喚起を発表しました。

2025年01月16日

マニラに複数店舗を展開する食材店、サンティスデリカテッセンでは、バレンタインデーに向けて、Facebookページでフォトコンテストを開催中です。サンティスデリカテッセンの食材を使用した料理写真を投稿した方の中から、3名の受賞者に、Php 2,000分のギフト券が贈られます。

2025年01月09日

フィリピン移民局(BI)は、長期滞在しているすべての外国人に対し、毎年最初の60日以内に本人が直接出頭して手続きすることを義務付けています。2025年のアニュアルレポートは、1月1日から3月1日まで。早めに申告を行いましょう!

2024年12月26日

今年も残すところあとわずか!フィリピンマニラではさまざまなホテルやレストランで、年末年始限定のプロモやギフト、イベントなどが用意されています。情報はUPDATEしていきますので、ぜひご確認ください!

広告
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you  |   【フィリピン在住者向け】コンシェルジュ&会員制コミュニティ Barong Club