JETROフィリピンは26日、デジタル技術を活用して教育に革新を起こす「エドテック」の展示会についての情報を発表しました。
エドテック展示会をオンラインで初開催、ジェトロと経産省はジャパンブースを出展
デジタル技術を活用して教育に革新を起こす「エドテック」(EducationとTechnologyを合わせた造語)の関連製品・サービスを対象とした展示会EduTECH PHILIPPINES VIRTUAL SUMMITがシンガポールのイベント会社であるテラピン主催の下、8月17、18日にフィリピンで開催された。同分野のオンライン形式の展示会開催はフィリピン国内で初めて。参加登録者数は5,000人を記録した。
ジェトロは経済産業省と連携してジャパンブースを出展し、同分野の日本企業7社が参加した(添付資料表参照)。会期中のカンファレンスでは、教育機関などの60人による講演とともに、経済産業省のエドテック推進政策「未来の教室」や、ジェトロと参加企業による日本のエドテックをプロモーションする動画も配信された。
エドテックは、教育の質の向上や校務の効率化につながると期待される。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、フィリピンでも休校が進む中、オンライン学習などエドテックが一層注目されている。フィリピン予算管理省(DBM)は2020年5月に公表した国家予算覚書第136号で、2021年度予算における優先分野を特定し、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、対面接触を避けた教育を提供できるよう環境整備を行う方針を示している。
ジェトロは同展示会と並行して、フィリピン企業と日系企業との商談会を実施した。商談会に参加したフィリピンのEラーニングシステム開発企業は「フィリピンでは情報通信技術(ICT)の未整備や、ICTリテラシーの低さなど、日本とは異なる課題が存在する。そのため、通信環境が悪くても利用できることや、利用者のテクニカルサポートを充実させることなどがアピールポイントだ。そうした点を訴求できれば、日本の製品は斬新で、自社のような地場企業の製品と一緒にフィリピンの学校に販売できるのではないか」と発言し、フィリピンのエドテック市場の特徴や課題を踏まえた上で、日本のエドテックサービスが進出する可能性を示唆した。
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