JETROフィリピンは24日、フィリピン貿易産業省(DTI)が合成樹脂製品へのセーフガード発動を検討しているという情報を発表しました。
合成樹脂製品へのセーフガード発動を検討
フィリピン貿易産業省(DTI)は9月4日、合成樹脂製品に対するセーフガード(緊急輸入制限)発動に向けた、予備調査を開始したことを公告した。同省は、地場有力コングロマリットのグループ企業で、石油化学製品メーカーのJGサミットポリケミカルから、国内産業に重大な損害を与えている外国産の高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LLDPE)に対してセーフガードを発動するよう、申請を受けていた。同申請について、DTIは、予備調査を開始するに足る正当な証拠があると判断し、8月28日に現地紙2紙に公示して意見を募っていた。
同申請資料によると、容器などに使われるHDPEの国内市場は急速に拡大しており、輸入品のシェアが圧倒的に大きい。輸入量は2015年の2万9,692トンから2019年の11万1,124トンへ急増する一方、国産品は2015年の100トンから2019年の94トンと微減している。主な輸入先は、タイ、マレーシア、シンガポール、サウジアラビアで、2019年はこれら上位4カ国で約89%のシェアを占めた。
また、包装資材などに使われるLLDPE市場も状況は同様で、輸入量は2015年の8万94トンから2019年には12万601トンに約50%伸びているのに対し、国産品は2015年の100トンから2019年の71トンに29%減少している。主な輸入先は、シンガポール、タイ、カタール、サウジアラビアで、2019年はこれら上位4カ国で約77%のシェアを占めた。
(石原孝志)
(フィリピン)
出典:JETROフィリピンビジネス短信
★フィリピンプライマーがライン配信を始めました!ぜひ友達登録をお願いいたします。
LINE ID: @philippineprimer
一つ前の記事: 【JETROフィリピンから】アジア開発銀行、アジア大洋州地域の2020年成長率をマイナス0.7%に下方修正
一つ次の記事: 【マカティ・レストラン情報】さらに美味しく! 和牛を炭火焼肉で味わおう!ー リトル東京・焼肉A FIVE 徳
新着ブログ
2025年04月14日
在フィリピン日本国大使館は4月14日、マニラ首都圏における強盗事件に関する注意喚起を発表しました。
2025年04月08日
茗溪学園中学高等学校が、4月16日(水) 10:00-12:00 にグランドハイアットマニラにて学校説明会を開催します!本説明会では、中学・高校の教育概要、国際バカロレア(IBDP)コース、来年度入試情報などをご紹介します。入試広報部長が直接ご説明し、質問にもお答えします。
2025年04月03日
フィリピン在住日本人向けの会員制コミュニティ「Barong Club(バロンクラブ)」では、新企画としてスペシャル動画の配信を開始しました。記念すべき第1回目のゲストは、一本槍(ミクリヤフーズコーポレーション) 代表 袋旬氏です。Barong Clubは、プライマーメディアが運営する、フィリピン在住者の情報共有とコミュニティ形成を目的としたプラットフォームです。ただいま先着200名様まで特別価格でご案内中!この機会にぜひお申し込みください。
2025年04月02日
在フィリピン日本国大使館は4月7日、マニラ首都圏における強盗事件に関する注意喚起を発表しました。
2025年03月25日
皆様、いかがお過ごしでしょうか。 今月号では、フィリピン・マニラのラーメン事情にスポットを当てました。また、今号のビジネス烈伝では、フィリピンにおける代表的な日本食レストランの一つである一本槍/lpponyari Japanese Restaurant Mikuriya Foods Corporation CEO 袋旬氏に、競争激しいフィリピンのレストラン市場での成功の秘訣と今後のビジョンを伺いました。