執筆者:ポギ金子
フィリピンで3年間パーソナルトレーナーをつとめてきたラガーマン。フィリピン在住者に、ダイエットやフィットネス、マッスルトレーニングなどを指導していく中で自身が得た知見を本号から本誌にて連載。
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Get Healthy!Be Healthy!Be Beautifully!In the Philippines
『痩せるにはどうすればいいですか?』の問いに対し、『日々食べたものを記録し、消費カロリーよりも摂取カロリーを下回るアンダーカロリーの状態を作り、適度な筋トレ、有酸素運動を行うこと』と伝えると、『やっぱり食事ですよねえ』と半ば諦めの表情を浮かべる方を何名も見てきました。
実際日々の生活の中で、仕事での会食、友人、恋人、家族との外食などの機会でカロリーを把握することは難しいです。では外食を避ければいいのか?ボディメイクの大会に出るわけでもないのにそこまで犠牲にはできないですよね。ならカロリー計算を諦めた自分は、痩せることも諦めないといけないのか?そんなことはありません。
今回はカロリー計算無しで、ダイエットを成功させる方法を紹介します。
これは筆者も実践している方法で、『プチ断食』です。
具体的に説明すると16時間何も食べない時間を作る。という方法。一見大変そうに聞こえますが、睡眠時間を8時間として、前後で4時間何も食べない時間を作れば良いのです。
私がこの方法を試してみようと思ったのは、朝の腸の不調が慢性的に続いていたからです。以前まではボディビル的な食事法(1日5〜6食)を摂っていました。結果それにより腸の免疫が落ち、食べたものをうまく吸収できなくなっていました。
プチ断食を知ったのは『空腹こそ最強のクスリ』という本を読んだからです。この本に書かれている内容はざっくり言うと、1日3食が健康であるという根拠はない。それにより内臓が休まる時間がなく、様々な不調がカラダに現れる。その内臓を休ませてあげる時間が『16時間』です。
私が実践している具体的な方法をご紹介します。まず朝は10時に1食目を食べます。1食目までは白湯、コーヒー、アーモンドを20粒程度食べます。その後約3時間おきに2食目、3食目を食べ18時に4食目を食べ終えます。
この方法を試してから嘘のように朝の腸の不調が治り、摂った食事もきちんと身体に吸収されている実感があります。腸は第2の脳と呼ばれていて、精神部分に直結しているので不調が続くと精神的に不安定になることもあると言われています。この方法を試して内臓の免疫が上がってからは気持ち的な落ち込みもなくトレーニングのパフォーマンスも高く保てています。
このプチ断食。フィットネス界では、『リーンゲインズ法』と言う名前で知られています。
冒頭のカロリー計算無しで痩せると言う根拠ですが、脂肪と言うのは、いざという時のためのエネルギーとして余ったカロリーが蓄積されたものです。なので、その脂肪を減らすには、いざという状況を自ら作らなくてはなりません。それが16時間の空腹の時間ということです。もちろん、ウエイトトレーニングを行わなくては、身体が筋肉を分解しエネルギーを生み出そうとしてしまうので筋トレは必須です。この方法のルールはただ一つ。16時間何も食べない。ただそれだけ。それ以外の時間だったら今まで通り好きなものを食べても構いません。
煩わしいカロリー計算を前に挫折してしまった方々。この機会に是非『プチ断食』を試してみてください。(既往症のある方などはお医者様にご相談の上、試してみてください)