<鶏肉とオクラのトマト煮込み@ブラジル>
材料(4人分)
鶏もも肉 400g、オリーブオイル 大さじ4、サヨーテ 200g、オクラ 200g
トマト 中1個、水 2カップ、コリアンダー、唐辛子 お好みで
【鶏肉の下味つけ】
たまねぎ 小2個、にんにく 1カケ、酢 大さじ2、Aji-Ginisa 7g
作り方
1.鶏肉をブツ切りにし、ボールに入れてみじん切りのたまねぎ、すりおろしたにんにく、
酢、Aji-Ginisaを混ぜ1時間置く。
2.サヨーテは小さめの乱切りに、オクラはヘタを取って半分に切る。トマトはざく切りに。
3.鍋にたっぷり目のオリーブオイルを熱して漬け込んだ鶏肉、たまねぎ、にんにくを一緒に炒める。
4.たまねぎがアメ色になるまでじっくり炒めたら、サヨーテと水を加える。
煮立ったらトマトとオクラを入れ軽く煮込む。
5.お好みで小さい唐辛子、コリアンダーを加える、
ひとことメモ
ポルトガル語でfrangoは鶏肉、comはwith、quiaboはオクラの意味。ブラジルでfrango com quiaboと言われるこの料理は文字通り「オクラとチキン」という意味のミナス・ジェライス州の郷土料理。アフリカ原産のオクラは世界中で食べられている野菜で、どこの国でもokraと呼ばれています。フィリピンのものは大きくて安価で、スープによく使われます。柔らかくないので生食には向きません。
この料理の味付けや調理方法はフィリピンのアドボに良く似ているので、フィリピン人にご馳走したら、「これはフィリピン料理?」と言われるかもしれません。アドボの起源はスペイン、それが南米経由でフィリピンに伝わったといわれています。同じくスペインの影響を受けた南米の国ペルーにはフィリピン料理と同じ名前を持つ料理がたくさんあります。
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<タンドリーチキン@インド with マンゴーとサヨーテのチャツネソース>
材料(4人分)
丸鶏 1kg強、はちみつ 大さじ4、酢 大さじ1~、しょうが(すりおろす) 10g
Aji-Shio Garlic 6g、ヨーグルト 200g、カレー粉 大さじ1~
【チャツネ風ソース】
サヨーテ 100g、ドライマンゴー 100g、オリーブオイル 大さじ1、水 150cc
作り方
1.鶏肉をよく洗い水気を切る。毛などが残っていたら取る
2.鶏肉をビニール袋に入れてはちみつ大さじ3、酢、しょうがを入れて漬け込む。(半日)
3.余分な水気を捨て、はちみつ大さじ1、Aji-ShioGarlic、ヨーグルト、カレー粉を入れて更に漬け込む。(一晩)
4.220~240度のオーブンで20~30分焼く。
5.サヨーテとドライマンゴーを薄くスライスする。サヨーテをオリーブオイルで炒め、水を加えドライマンゴーを入れて煮る。
6.柔らかくなったらミキサーでソース状にする。
鍋の大きさや加熱温度によっては水分が足りなくなるので追加する。出来上がりはジャムのような感じ。
ひとことメモ
フィリピンでは丸鶏が簡単に手に入ります。タンドリーチキンはインドのパンジャーブ地方の有名な料理で、高温のタンドールと呼ばれる壷状の釜で串に刺して焼き上げます。ターメリックの爽やかな辛さとヨーグルトのマイルドな風味が渾然と溶け合い、鶏肉のうま味を引き立てます。
ローカルのはちみつはスーパーでも安く買えます。タガイタイやバギオなどの産地ではお土産として売っています。サヨーテとドライマンゴーで作る甘めのオリジナルソースはタンドリーチキンと絶妙の相性です。
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<チキン・ティノーラ@フィリピン>
材料(4人分)
鶏肉(骨付き) 700g、たまねぎ 80g、しょうが(せん切り) 30g、にんにく(みじん切り) 5g
サヨーテ 300g、カンコン 80g、シタウ 3本、水 1L、味の素 2g、塩 7g、青唐辛子 お好みで
作り方
1.鶏肉は骨付きのままブツ切りにする。
たまねぎはスライスし、サヨーテは乱切りに、カンコンとシタウは4センチほどの長さに切る。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、たまねぎ、にんにく、しょうが、鶏肉を軽く炒める。
3.鍋に1Lの水と塩を入れて煮込み、鶏肉が柔らなくなったら、サヨーテ、シタウ、カンコンを入れて味の素で味を調える。
ひとことメモ
塩の代わりにフィリピンの魚醤「Patis」を使うと更に風味豊かな逸品になります。かなり塩味の強い魚醤ですから少しずつ加えて塩分を確かめながら使いましょう。アジア各国で販売されている「味の素」はグルタミン酸ナトリウム100%の製品。日本で販売されている「味の素」にはグルタミン酸ナトリウムに加えてリボヌクレオタイドナトリウムが2.5%配合されています。
これはイノシン酸とグアニル酸でかつお節としいたけのうま味です。だから、同じ分量でも日本の「味の素」のほうが2倍程度うま味が強いのです。調味料やその他の加工食品に使用されている消費量も合わせると、日本の「味の素」の一人当たりの消費量は、フィリピンの2倍に当ります。
【萌子さんの感想】
サヨーテは表面がツルツルしているのと形がボコボコしているので持ちづらく、種があったり皮をむく必要があったり、そしてなにより切り口からヌルヌルした汁が出てくるので、なかなか手ごわかったです。でも味は日本の冬瓜のようでとても美味しく、食材の旨味がよく染み込むのでスープ・煮物・炒め物何にでも使えそうです。
鶏肉との相性は抜群です!