Childcare Center WHiZ 幼児教育連載コラム
すべてのウィズキッズへ!
フィリピンの日系幼児教育施設から Vol. 5
基本的な様々な能力がはぐくまれる大切な幼少時代、フィリピンで暮らす子供たちの未来のために何が大切で、何を今すべきなのか︕︕ 会社員から保育士に転職、BGCでウィズこども園を運営されている小野さんが連載でお伝えします。
ウィズこども園・事業統括責任者・保育士 小野誠さん
幼児教育における「言葉」の重要性 その2
ある日のことです。いつも、元気よくダンスを踊り、たくさんの友達と遊んでいる園児が、一切のプログラムに参加せず少し怒り気味で座り込んでいました。職員がその子に声を掛けても、逆八の字の形をした眉が緩まず、黙ったままでした。
しばらく、職員が寄り添い、少しずつ話しかけていると、どうやらその子のお父さんがしばらく出張であることがわかりました。お父さんに会えない寂しさで悲しみが募ったあげく、モヤモヤした気持ちになってしまい、どうやってその気持ちを伝えれば良いのかわからかったようです。お父さんは、数日の出張で帰宅するようでしたが、その子にとって は大事件です。職員と言葉を交わしながら、気持ちを分かち合うことで、いつもの元気なその子に戻りました。
幼児期のこどもは、突然モヤモヤが爆発することも、急に泣き出してしまうこともあります。それは、自分で気持ちを整理する力が発達段階だからです。気持ちを整理する力をつけるためには、言葉を磨く必要があります。なぜなら、私たち、人間は、言葉がなければ、考えることも、自分の気持ちを整理することもできません。言葉の育成をもとに、思考力・判断力・自己コントロール力が養われていきます。
産経新聞※で、非常に興味深い取り組みをしている小学校が記事になっていました。「自分の思いを言葉にし、伝える力を磨いていくこと」を目的としたプログラムを取り入れることで、小学校から暴力が消え、児童の学力も向上傾向にあるという内容です。自分の思いを言葉にできないと、こどもはどうしても感情が先走り、手が出てしまうことがあります。まずは、言葉で表現する力・そして、 「言葉で表現する力」、そして「言葉で伝える力」をこどもの心の成長のためにも大切なことです。弊園は、日系幼児教育施設のため、言葉は日本語に重きを置いたプログラムを取り入れております。日本語で表現力をつけるために、オノマトペ、形容詞といった表現力をつける語彙を学ぶことや、学年が上がると、音読の練習、物語を読んで内容について答える問題(読解力の育成)を取り入れています。言葉を磨き、自分の意見や気持ちを誰かに伝える力を養うことで、少しでもこどもたちのモヤモヤした気持ちを晴らしてあげたいという願いを込めています。
一昔前の幼稚園や保育園と比べると、少し先取りの授業のように感じる方もいるかもしれませんが、内容が面白ければこどもたちは、どんどん言葉を吸収し、表現力や読解力を養います。そのため、指導員は、こどもたちに楽しんでもらえるような授業になるように創意工夫を重ねます。しかし、一生懸命つくった教材が、全くウケないこともあります。そんな日の夜は、涙で枕を濡らすこともありますが、それを糧に日々試行錯誤しながら挑戦しています。
<2021年度入園申込受付中!>
オンラインでも元気に開園中!
2021年度募集園児の対象は下記の通りです。
2歳児(2018.4.2生~2019.4.1生) 3歳児(2017.4.2生~2018.4.1生)
4歳児(2016.4.2生~2017.4.1生) 5歳児 (2015.4.2生~2016.4.1生)
※年度の途中入園も可能です。
<幼児向け日本語教室/学習教室もオンラインにて好評開講中>
週2回(1回30分)開催しており、ご家庭でも楽しく体を動かして学習できます。
お問い合わせは[email protected]までご連絡を!施設の詳細はこちらから。
<基本情報>
住所:Unit 209, 1st Floor Park West Veritown, 7th Ave. Corner 36th St. BGC, FORT BONIFACIO, TAGUIG CITY. Philippines 1630
TEL:02-8529-2129/0919-082-2315(日本語 & English)
Web: https://whizkids.jp/
メール: [email protected]
FaceBook:@whizjapan