Childcare Center WHiZ 幼児教育連載コラム
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フィリピンの日系幼児教育施設から Vol. 9
基本的な様々な能力がはぐくまれる大切な幼少時代、フィリピンで暮らす子供たちの未来のために何が大切で、何を今すべきなのか︕︕ 会社員から保育士に転職、BGCでウィズこども園を運営されている小野さんが連載でお伝えします。
ウィズこども園・事業統括責任者・保育士 小野誠さん
ほめることの重要性は?
北京オリンピックで活躍した日本人選手の中には、10代の選手が13名もいました。昨今、スポーツの世界だけでなく、さまざまな分野で活躍するこどものニュースで見ていると、「(自分のこどもの頃と比べて)最近の子は、すごいなぁ」と感嘆してしまいます。そんな大舞台で活躍するこどもたちが多くいるにもかかわらず、日本のこどもの自己肯定感は、世界のこどもと比べると低いようです。2015年の国立青年教育振興機構が行った日本、米国、中国、韓国の高校生を対象とした意識調査によると、日本の高校生は、「自分はダメな人間だと思うことがある」という問いへの回答に対して、「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合が、他国より高いとのことです。
「自分は価値がある存在だ」という自己を肯定的に評価する感情を自尊感情といいます。自尊感情が育まれると、自分を評価し受け入れることで、自分に自信を持ち、目前にある課題に積極的に取り組むようになります。たとえ失敗したとしても、次はどのようにすれば成功することができるのか、試行錯誤を重ね、目標到達に向けて邁進するようになります。その経験の積み重ねが、人生を豊かにしていくのです。
誤解されがちですが、自尊感情が高いことは、他の人より自分が優れていると思うことではありません。むしろ、自尊感情が高いこどもほど、自分を肯定的に受け入れる力があるため、周りの人との優劣を気にせず、他者を受け入れていくことができるようになります。
まさに、高度な能力を持ったオリンピック選手たちが勝敗の結果に関係なく、選手同士でお互いを称えあう姿をみていると、高い自尊感情を持っていると思わざるを得ません。自尊感情は、幼少期からどのように周囲の大人と接しているかで、大きく左右されます。幼少期に周囲の大人からほめられる経験を多くするほど自尊感情は高くなります。ほめるといっても、ただほめるだけでなく、具体的にほめてあげることが大切です。例えば、こどもが花の絵を描いて見せに来た時も、「上手だね」「いいね」だけで終わらせず、「お花の色をよく見て、丁寧に描いているね!」、「お花の形って、たしかにこうなっているよね、よく見て描いたね!」など、こどもが工夫したこと、がんばったことを想像しながら、具体的にほめることです。「どのお花の色が一番すき?」「どこを
描くところが大変だった?」など、質問をしてあげることも大切です。
また、家族で一緒に過ごす機会が多いほど、こどもの自尊感情が高い傾向にあります。家族で一緒に料理やスポーツをしたり、海や山にお出かけをしたりするなど、家族で幸せな時間を共有することで、こどもは自分が必要とされていることを認識し、自尊感情を高めていきます。
それそろ、春休みの時期です。お子様をたくさんほめて、たくさん楽しい時間を一緒にすごしてください。
<2022年度入園申込受付中!>
元気に開園中!
2022年度募集園児の対象は下記の通りです。
2歳児(2018.4.2生~2019.4.1生) 3歳児(2017.4.2生~2018.4.1生)
4歳児(2016.4.2生~2017.4.1生) 5歳児 (2015.4.2生~2016.4.1生)
※年度の途中入園も可能です。
<幼児向け日本語教室/学習教室もオンラインにて好評開講中>
週2回(1回30分)開催しており、ご家庭でも楽しく体を動かして学習できます。
お問い合わせは[email protected]までご連絡を!施設の詳細はこちらから。
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