Childcare Center WHiZ 幼児教育連載コラム
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フィリピンの日系幼児教育施設から
様々な能力がはぐくまれる大切な幼少時代、フィリピンで暮らすこどもたちの未来のために何が大切で、何を今すべきなのか︕︕ 会社員から保育士に転職、BGCでウィズこども園を運営されている小野さんに聞きました。
ウィズこども園・保育士 小野誠さん
幼少期の運動が重要だといわれる理由は?
「子どもは毎日60分以上、運動しましょう」と言われたら、どんな印象を持つでしょうか。
「習い事もあるし、やらなければならないことがたくさんある」と感じるかもしれません。
しかし、お子様の生活に運動の時間があまり取れていないようであれば、この機会に少し見直してみませんか?
なぜなら、運動には子どもにとって多くのメリットがあるからです。
「毎日60分以上の運動」というのは、文部科学省、厚生労働省、WHO等が推奨している時間です。なぜこれほど運動が重視されるのでしょうか。それは、運動が脳の発達を促し、やる気や集中力を高め、将来の学業成績にも影響することが、さまざまな研究で明らかになっているからです。
例えば、スウェーデンの小学校で行われた実験では、週に2回体育をするクラスと、毎日体育をするクラスを比較したところ、毎日体育をするクラスの方が算数や国語、英語の成績が明らかに高くなったそうです。これは、運動が脳の海馬を刺激し、記憶や学習能力、ストレス調整にも良い影響を与えるためです。
また、運動によって脳内でドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が分泌され、やる気や幸福感が増し、集中力も向上します。たとえば「イライラして勉強が手につかないときに少し散歩すると、気持ちが落ち着いて集中できるようになる」といった経験があるかもしれません。これは科学的にも効果が認められる気持ちのリセット方法です。
ウォールストリートジャーナルによると、先日のパリオリンピックでは、スタンフォード大学出身の選手が金メダル12個、銀メダル14個、銅メダル13個、計39個のメダルを獲得したそうです。これは、日本・イタリアに次ぐ8番目の総メダル獲得数でした。彼らは学業だけでなく、スポーツの分野でも卓越した成果を上げています。運動が学習能力や集中力にどれほどポジティブな効果をもたらすかを示す良い例と言えます。
幼児期からの運動は特に重要です。幼児期は成長の基礎をつくる時期であり、この時期に体を動かすことが多くの恩恵をもたらします。生後から6歳までは脳の神経回路が急速に発達し、運動が脳と体の連携を強化するため、脳から体への指令がスムーズに伝わるようになります。この発達はその後の学習や生活での素早い反応にもつながるとされています。
また、運動で骨に負荷がかかるとカルシウムの沈着が促進され、骨密度が高まる効果もあります。これは骨の強化に不可欠で、骨折や怪我の予防にも役立ちます。最近、都内の保育園で骨折事故を防ぐためにラジオ体操が禁止されたという記事を目にしましたが、運動しなければ生活を支える骨や筋肉も育ちません。幼児期にしっかり体を動かすことが、将来の学力や健康の土台を築くのです。
ウィズこども園では、子どもたちが毎日60分以上、楽しみながら体を動かしています。「運動」というとスポーツや厳しいトレーニングを思い浮かべるかもしれませんが、当園では子どもたちの成長に合わせ、楽しさを重視した運動プログラムを運動専門のスタッフが担当しています。まずは「体を動かすのって楽しい!」という気持ちを育むこと。それが一生を通じて、子どもたちの幸せにつながると考えています。
<2025年度入園申込受付中!>
元気に開園中!
2025年度募集園児の対象は下記の通りです。
3歳児(2021.4.2生~2022.4.1生)4歳児(2020.4.2生~2021.4.1生)
5歳児(2019.4.2生~2020.4.1生)
※年度の途中入園も可能です。
クラスによっては、定員に達している場合がございます。お気軽にお問合せください。
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