日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。
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「マザコンはイタリア男性の証!? 」
イタリアは、マザコン大国。と、同時にファザコン大国でもあります。要するに、家族の結び付きが恐ろしく強い。特に、息子とマンマ(母親)の関係、娘とバッボ(父親)の関係は、子供がいくつになっても変わらずラブラブです。「なんで??どうしたらこんな関係が成り立つの???」と、かつて嵐のような反抗期を経験した私には不思議でしかたありません。まるで、反抗期はイタリア人のDNAには組み込まれていないように見えます。
一般的に、私達日本人は、子供は反抗期を経て、親離れ・子離れして一人前の大人に成長するもの…と考えますが、イタリア人には「親離れ・子離れ」なんて全く必要ないんです。子どもが親離れしたら、イタリアの両親は間違いなく怒りますね。もちろん、子供も親離れする気なんてまるでなし。結婚や仕事といった、やむをえない理由が無い限り、子供は両親とずーっと一緒に居るのが一般的です。
イタリアでマザコン男性を量産している大きな要因が、寛容でお世話大好きなマンマの存在。息子の部屋の掃除・洗濯・アイロンがけは当然。部屋の引き出しやタンスの中、ほとんど全て把握していて、しかも何も干渉しない。息子の下着から仕事場での洋服まで、頼まれなくても必要なものは買って来て揃えておいてくれる。そして、息子に会えない日は、電話して愛情確認。
まるで、付き合い始めたばかりの恋人同士みたいですね。息子は、こんなマンマに絶大な信頼を置いていて、マンマへの精神的依存度が恐ろしく高いのです。
マンマの言うことには絶対服従!とまでは言いませんが、マンマの影響力は絶大です。イタリアの家庭はマンマを中心に動いている…と、言っても過言ではないでしょう。何か起こったら、まずはマンマに報告して相談する。これ、イタリア男性としてはいたって普通の行動です。
こんな日本人男性がいたら間違いなく『きもい君』認定受けちゃいますけど、この国では、これでもあくまで標準的イタリア男性の範囲内。もちろん個人差はありますが、多かれ少なかれ皆こんな感じです。言い換えれば、マザコンでないイタリア男性はいない。『マザコンはイタリア男性の証?!』ってことでしょうか。
<コラムニスト紹介>
Makicina
旅行が大好きで、訪問国数は25カ国。在イタリア歴2年。
アラフォーで、本人もびっくりの『やけのやんぱち(?!)国際結婚』を果たす。イタリア人の夫と2人暮らし。右も左も言葉も分からないイタリア北部の片田舎で、戸惑いながらも孤軍奮闘中。
Makicinaさんのブログ「海外生活★なぜかイタリア」:http://ameblo.jp/makicina/