日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。
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「フランケンシュタインがくれた幸せ」
「フランケンシュタインみたいな人!!」そんな第一印象から始まった彼との縁・・・。彼との偶然の出会いから約4年。日本とアメリカを互いに往復する遠距離恋愛を経て、今年アメリカへ移住、そして結婚。いわゆる自由で陽気なアメリカ人像とはかけ離れた、真面目で敬虔なカトリック教徒である彼との生活は毎日が新鮮そのもの。どんなときもロザリオをポケットに・・・、そして食前には神への感謝を唱え、就寝前には一日の終わりの祈りを捧げる。出会った当初はあまりの生活習慣の違いに戸惑い、ぎょっとすることも多かった。
それでも「毎日が楽しい!」と思えるようになったのは、自分の気持ちに正直になって、“本当の自分になる”ための一歩を踏み出したからだろう。キャリアばかりを気にして、心から楽しむことを知らなかった学生時代、そして会社員時代。そんな岩のように硬くゴツゴツしていた私の心。当時全くなかった“結婚”という選択肢がこんなにも私を笑顔にしてくれるとは、思いもよらなかった。それもこれも彼のお・か・げ。
そんな彼への恩返しは、毎日幸せでいること、自分自身を楽しむことだと思う。だからこそ、「妻」として「嫁」として、今の自分にできることを精一杯に、吸収し、学び、そして還元する。今まで嫌いだ、できない、と思っていたことでも、意外にもルンルンッ♪と鼻歌でしていることだってある。新しい自分を発見しているようで、それだけでも嬉しい気持ちになれる。
私たちの住むミネソタにはミシシッピ川の源泉があり、また1万をも超える数の湖がある。その湖の周りには芝に覆われた大きな公園がいくつもあり、様々なアクティビティーが楽しめる。冬は極寒になるため、この貴重な夏の季節には、ミネソタの人々は屋外へと出掛け、存分に「今」を楽しんでいる。出かけた先のいろいろな場所で出会う、いろいろな笑顔に触れ、私たちもまた笑顔になる。”Minnesota Nice!”。まさにこんな言葉がアメリカにあるように。
こうして笑顔溢れるミネソタの地に住み始め、ここが私の「ホーム」になっていく。私の笑顔もまた誰かの笑顔になっていくことを願いつつ、始まったばかりのフランケンシュタインとの生活を大切にそして十分に楽しんでいこうと思う。
<コラムニスト紹介>
ピーズ 実加
1983年生まれ。大学在学中にアメリカと日本で2度のインターンシップを経験。アメリカで思いもよらない実績を残すことができ、日本ではテレビ出演も!卒業後は、入社した会社で会社初のプロジェクトを任され、軌道に乗せたところで、夫のいるアメリカへ移住。現在は専業主婦。ブログでミネソタのこと、私生活のことを執筆中。
実加さんのブログ「ミネアポリス・セントポール発 みかのアメリカンライフ」:http://ameblo.jp/mika-takahashi