日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。
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「イタリアでの一大イベント」
イタリアには、カトリック教の総本山である「バチカン市国」があります。そのせいかどうかは分かりませんが、多くのイタリア人は、カトリック教徒です。生後すぐに、第一の洗礼(BATTESIMO)を受けて、幼稚園から宗教の時間が設けられます。小学3年生からは教会でカトリック要理(CATECHISMO)を受け、小学4年生で、第二の洗礼(COMUNIONE)、中学1,2年生で第三の洗礼を受けます。
最近では自分の子どもに洗礼を受けさせない親も増えてきていますが、このようにカトリック教徒の多いイタリアで一番のイベントと言えば、やはり「クリスマス」になります。日本人にとっての「元日」のような感じで、11月中旬から、街やお店のディスプレイはクリスマス仕様に。もちろん、各家庭でもツリーが飾られます。そして、人々はたくさんのプレゼントを用意し始めます。両親、恋人、親戚、友人、友人の子ども・・・かなりの出費になりますが、プレゼント無くしてはクリスマスは祝えないようです。子どもも大人も、女性も男性も、準備の段階からウキウキワクワク。でも正直、毎年のプレゼント選びはかなり難航しますけどね(苦笑)
そして、次に考えるのは、どこで誰と祝うのか?両親・義両親がいて、配偶者に兄弟がいると、ちょっと複雑になってきます(笑)。というのも、イタリアでは一般的に、24日の夜は教会のミサへ出掛け、25日の昼食を家族で過ごします。人によっては、24日の夕食を祝いの席にすることもありますが、私たちは25日に義両親、義姉一家と一緒に過ごします。
ちょっと遅めで、13時スタートの昼食。大量の前菜でお腹いっぱいになりながらも、次々とお料理が出てきます。プリモピアット(第一の料理・・・パスタとかリゾット)、セコンドピアット(第二の料理・・・肉・魚料理)、付け合わせ、ドライフルーツ&ケーキ、食後酒。締めのエスプレッソは、大体17時くらいになります。 イタリアのマンマ(母親)にとっては、一年のうち一番の腕の見せ場。イタリアのクリスマスとは、みんな集まって、美味しい食事と楽しい会話で、家族の絆を再認識する日なのかもしれませんね。
<コラムニスト紹介>
Sato
1998年、家事手伝い・花嫁修業中に、日本に仕事で来ていたイタリア人(現夫)と出会う。2000年1月、日本の神社で結婚式を挙げ、その3日後に渡伊。2001年春、ミラノで長男誕生。2004年秋、日本で次男誕生。年間半分以上出張の夫との、4人暮らし。イタリア・結婚生活とも、もうすぐ10周年。
Satoさんのブログ「ミラネーゼになりきれない・・・」http://ameblo.jp/satomina/