日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。
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「ロンドナー生活 ~ドキドキ、ワクワクそしてイライラ・・・~」
ロンドンに住み始めて一年。この一年でロンドンのいろんな面を観察し、観光で来るロンドンと、実際に住民(ロンドナー)として見たり感じたりするロンドンは全然違うのではないかな?と思うことが多いです。観光客の視点からは、やはりイギリスの歴史の長さを感じさせる数々の建造物に圧倒させられ、都会なのに緑が多く、街のおしゃれな雰囲気といい、良い面が沢山みられるのではないでしょうか。実際、私も最初ここに来た時は「素敵!素敵!」の連発でかなり目を輝かせていました。(笑)
ロンドナーとしても、上記以外に感心させられることを日々の日常生活で発見。その一つが“Job Centre Plus”(日本でいうハローワーク)を通してもらえる政府からの手当。その中でも、特に目立つのが失業手当です。ここイギリスでは、職がない人達は毎週仕事が見つかるまで無期限で手当がもらえたり、地域によっては、失業中や低所得の人達も快適な暮らしができるように、政府が建てたカウンセルハウスがたくさん立ち並んでいます。又、どこの街にもNHSという国営の医療機関があり、診断や治療費が無料。上流階級と労働階級の差が大きいながらも、皆がある程度の快適な生活ができるのがイギリスなのです。
逆に、短期滞在では経験することも少ない「不便だな~」「なぜ?」と思うこともたくさん。例えば、平日に2日間地下鉄のストライクがあり、全線運行休止になったり、郵便配達のストライキもよくあり、送ったものがなかなか届かない。地下鉄のエンジニアワークは週末にやっているため、アパートの最寄駅を通っている線はここ数ヶ月、土・日・終日運行休止。そして、一番不満だらけなのがカスタマーサービスの質。日本はお客様を第一として対応してくれるのに対し、イギリスではそれはお構いなし。謝ることをほとんどしないスタッフは自分をかばうことで必死。
こういうことが積み重なると、最高なカスタマーサービスを受けている日本人にとってはちょっと受け入れがたいことも。観光では見えぬくいロンドンの光景が、住民となると徐々に分かってきて感心させられる面もあれば、納得いかない面もたくさん。う~ん、どんな時も最終的には素直に受け入れることが一番のストレスフリーに繋がるのかな。
<コラムニスト紹介>
真理子 マンズ
1981年生まれ。岐阜県出身。父親の仕事の関係で、16歳から8年半米国シアトルに滞在。その後、日本に引越し、2年間東京でOL生活。そこで出会ったイギリス人の夫と、2008年6月に結婚。現在は、ロンドンで日系の銀行に勤める。
真理子さんのブログ「英国人とのLovely生活 in London」:http://ameblo.jp/mariko0215/