2020年5月25日
配車サービス大手のGrabフィリピン(グラブ)は、5月22日、「ルソン島バギオ市(ベンゲット州)やナガ市(南カマリネス州)でタクシーサービスを開始した」と発表した。
5月15日、新型コロナウイルス感染症に関する省庁間タスクフォース(IATF)は、コミュニティー隔離措置を変更し、5月16日から5月31日まで、セブ市及びマンダウエ市を「強化されたコミュニティー隔離措置(ECQ)」に、マニラ首都圏及び周辺諸州等(バターン州、ブラカン州、ヌエバ・エシハ州、パンパンガ州、ザンパレス州、アンヘレス市、ラグーナ州)を「修正を加えた強化されたコミュニティー隔離措置(MECQ)」に、それ以外の州等を全て「一般的なコミュニティー隔離措置(GCQ)」にすることを決定した。
バギオ市やナガ市におけるコミュニティー隔離措置はGCQへと緩和され、タクシーサービスが可能となった。まずは、約400人のドライバーがバギオ市やナガ市でタクシーサービスを再開した。再開に当たっては、新型コロナウイルス感染防止のために、料金支払いにおける現金受け渡しを避けるためのキャッシュレス支払いシステム実装が義務付けられている。
グラブは、今後他の地域でのタクシーサービス再開・拡大に備え、約7千人のグラブタクシードライバーに対して、キャッシュレス支払いの研修や車両へのキャッシュレス支払いシステム実装の支援などを行っている。これにより現金を介しての新型コロナ感染拡大するリスクを軽減するとともに、連絡先追跡機能強化にもつながるとのことである。
なお、グラブの乗客輸送サービスは従量制メータによって料金が確定するGrabTaxi、一般人ドライバーが配車し事前確定した料金で利用できるGrabCar、相乗りサービスのGrabshareなどがある。