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アヤラランド、フィリピン初のREIT(不動産投信)発行計画

2019年4月25日

REIT法成立10年後に発行の動き、株価に好影響

 

 フィリピンでは、2010年2月9日に不動産投資信託(REIT)法が発効となった。REITは、不動産からの収益を投資家へ還元する金融商品のうち、とくにその受益権が証券として扱われる不動産特定目的会社、及びこの会社が発行する証券などを指す。このREIT導入が、不動産・インフラ開発推進、投資対象の拡大、証券取引所活性化(REITはPSEに上場)等の効果をもたらすとの期待が高まった。

 しかし、その後、税制や公開比率を巡っての意見対立が続き、REIT法成立10年後の現在も未だREIT発足に至っていない。フィリピン証券取引委員会(SEC)や証券取引所(PSE)はREIT上場・運用ガイドラインの草案を作成し、それに関する関係者や投資家の意見聴取などを行ってきたが、意見集約が困難な状況が続いてきていた。内国歳入庁(BIR)も、2011年7月25日、収入規則2011年13号として、REITに関する規則草案などを発出した。しかし、REITを発行する不動産企業などにとって税制が厳しすぎること、上場時の浮動比率が40%以上で数年内に67%に引上げなど上場基準が厳しすぎたことなどから、REIT創出、上場という動きは出てこなかった。
 
 REIT法発行後10年が経過しても、REITがスタートしていない状況を打破すべく、SECはREIT発行企業への課税軽減や上場時の最低浮動比率33%への引き下げなどを打ち出した。このような状況のもとで、フィリピン初のREIT発行が視野に入ってきた。
 
 最近不動産大手のALIが、SECに対して、フィリピン初のREIT発行・登録申請を行ったとのことである。発行規模は250億ペソから260億ペソとなる見込み。SECの承認後は、PSE上場認可取得などが必要となるが、SEC発行申請が報じられた4月24日、PSEでALIが人気化した。株価は48.10ペソまで上昇し高値を更新した。終値は前日比2.1%上昇の48ペソとなった。ALIと並ぶ有力不動産企業であるSMプライムホールディングス(SMPH)の株価も堅調、不動産株価指数は前日比0.93%上昇した。

 

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東ソーは、コア事業である「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業強化の一環として、2015年に、フィリピンのソーダ製品の製造・販売会社であるマブハイ・ビニール・コーポレーション(MVC社、フィリピン証券取引所{PSE}上場)の株式を追加取得し、子会社化した。

日清食品グループ(日清グループ)は、フィリピンにおいて、ゴコンウェイ・ファミーリーの有力食品企業ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)との合弁企業「ニッシン・ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション」を通じて即席麺事業を展開、カップ麺ではトップ企業となっている。

モビリティIoT(Internet of Things:モノのインターネットワーク化)のベンチャー企業であるGlobal Mobility Service株式会社)は、4月5日、「2019年6月に開催されるG20の貿易・デジタル経済大臣会合において、世界各国の事業者や政府の参考となるビジネス事例として紹介されることが正式に決定した」と発表した。

家具メーカーのカンディハウス(本社:北海道旭川市)は、4月26日、フィリピン初の「カンディハウスショップ」をオープンする。カンディハウスは6年前からアジア・オセアニア地域で販売代理店を通じた営業を強化しており、フィリピンは同地域で9番目の進出先となる。

ドール(本社:東京都千代田区)は、Dole(ドール)「極撰バナナ」の新TV‐CM「生産者」篇を、4月5日から21日まで関東、関西含む全10エリアでオンエア。このCMは4K放送対応で制作しているので、美しい「極撰バナナ農園」の姿を、ドールのホームページのほか、全国の家電量販店の4Kテレビコーナーでも流される。

総合建設コンサルタントの長大は、2月19日に、フィリピンのマニラで開催された「フィリピンにおける低炭素技術の普及のためのJCMワークショップ」に参加、講演のために登壇した。 本ワークショップは日本環境省、フィリピン環境天然資源省(DENR)ならびに公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の共催で開催された。

ホテルオークラ(本社:東京都港区)は2017年に、フィリピンの「トラベラーズ・インターナショナルホテルグループ(トラベラーズ)」(本社:マニラ首都圏パサイ市)との間で、『ホテルオークラ マニラ』に関する運営管理契約を締結した。

フィリピン第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク)グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)が自動車販売金融事業も強化している。

農林中央金庫(農林中金、本店:東京都千代田区)は、ベトナム投資開発銀行(BIDV)、およびフィリピンのBDOユニバンク(BDO、本社:マニラ首都圏マカティ市)と、主に東南アジアでの金融業務にかかる相互補完と機能強化を目的とした業務提携の覚書(MOU)を締結した。

双日はフィリピンにおいて、小麦粉製造業及び小麦粉を中心とした食料原料販売と、パンの製造・販売に参入しつつある。

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