2018年5月23日
古河電工グループの古河AS(本社;滋賀県犬上郡、)は、北米市場を中心としたグローバル車向け自動車用ワイヤハーネス(、W/H)の新規受注を獲得し、フィリピン拠点の生産能力を増強することを決定した。
世界の自動車生産台数が緩やかに拡大しつつある中、世界戦略車とも称されるグローバル車は、日本からの輸出だけではなく、海外での生産を前提に設計されており、カーメーカーの主力車種として、世界中で生産・販売されている。こうした中、W/Hビジネスは、これまでの地産地消型から労働力や品質面などを満たす最適地生産が可能となっている。
このほど、古河ASは北米市場を中心としたグローバル車向けW/Hの新規受注を獲得し、100%出資のフィリピン拠点フルカワ・オートモーティブ システムズ・リマ・フィリピン(FALP、所在地:バタンガス州リマ テクノロジーセンター)の生産能力を増強することを決定した。FALPの敷地面積は現行の12万平米から18万平米へ、建屋面積は同じく2万4千平米から5万平米へと拡張される。新建屋の竣工は2019年2月と予定されている。従業員数も同じく約5,500名から8,500名へと増強される予定である。
従来の地産地消からコスト・品質を満たす最適地での生産が可能となった環境変化をとらえ、北米市場向けW/H について、メキシコ1極生産からW/H主力工場を有するアジア地区(フィリピン、ベトナム)を加えた2地域での最適地生産に体制を整えたことにより、今般、新規受注獲得に繋げた。
今回の投資は、中期経営計画の注力事業強化の一環であり、グローバルなW/H生産体制をさらに強化することで、日系カーメーカーをはじめとした期待に応えて行く方針である。
<拡張の内容>
・投資総額:約100億円(内訳 工場建屋・土地購入および製造設備・倉庫等)
・生産品目:自動車用ワイヤーハーネス
・拡張予定地:フルカワ・オートモーティブ システムズ・リマ・フィリピン
Phase 2A Block 2-Lot 3, Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, Philippines,
(18年5月21日の古河AS株式会社ニュースリリースより)。